脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「全集中で突破しよう。」と題した動画を公開した。動画内で茂木氏は、人生における壁を越えるための「突破力」の仕組みについて、AI研究の概念を交えながら、リソースの集中投下の重要性を提言している。

茂木氏はまず、突破力とはどういう時に発揮されるのかについて、「自分の一点集中というか、これだという時に自分の全リソースをそこに注ぎ込むこと」だと定義した。これを説明するために、人工知能の研究における「スケール仮説」を引き合いに出す。スケール仮説とは、計算リソースを10倍、100倍、1000倍と増やしていくと、これまでにない質的な変化や、予想不可能な形での変化が起こるというものだ。

人間の努力においても同様のことが言えると茂木氏は語る。多くの人は持っているリソースを1つに集中させず、分散させてしまっていると指摘。「自分の持ってるありったけを、それは自分だけじゃなくて、例えば自分の人間的な関係性とか、自分の周りにあるツールとか、そういうもの全部総動員してやってるわけではない」と、普段の私たちの行動パターンを分析した。

その上で、もし普段10しか使っていないリソースを100や1000に集中させることができれば、「そこで奇跡が起こる。そこで突破力が起こる。臨界点が生じる」と強調。壁にぶつかった時には、意識的にリソースを集中させることで、状況を打破できるという見解を示した。

どうしても人生で突破できていない壁がある時、茂木氏は「普段10しか投入してないんだったら、じゃあそれをまず20にしてみよう、30にしてみよう、100にしてみようって。オールイン、全集中してみよう」と視聴者に語りかける。自分のリソースを全て突破口に向ける強い意志を持つことの大切さを説き、力強く背中を押すメッセージで動画を締めくくった。

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