トレードで大きく稼げるようになると、「専業になりたい」と考える人は少なくありません。会社に縛られず、好きな時間に相場と向き合い、トレードだけで生活する。多くの個人投資家にとって、専業トレーダーはひとつの理想の姿に見えるかもしれません。


 しかし、専業になれば必ず勝ちやすくなるわけではありません。むしろ、環境が変わったことでトレードスタイルまで変えてしまい、大きな損失につながることもあります。


 2023年に国内口座で500万円を1.57億円まで増やしたramenKing氏も、専業になった直後に1回のトレードで4000万の損失を出すという大きな失敗を経験しました。


 今回は兼業と専業、それぞれのメリットと注意点とは何か。専業を目指す人が絶対に意識すべきポイントを聞きました。全5回の第2回。

 みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」


会社員のままだったから、大きなリスクを取れた



 私は長い間、兼業でトレードをしていました。新卒で入った会社に勤めながら、FXを続けていた形です。


兼業トレーダーの最大のメリットは、本業の収入があることだと思います。これは単に生活費を確保できるという意味だけではありません。トレードのメンタルにもかなり影響します。


 2022年、2023年は、私の中ではかなりリスクを取ったトレードをしていました。それができたのは、本業という大きな収入の柱があったからです。仮に投資でうまくいかなくても、生きてはいける。そう思えるだけで、メンタルの保ち方は大きく変わります。


 もちろん、兼業には不自由さもあります。FXは平日24時間動いているので、動きが出るタイミングと仕事の時間が重なることもあります。フル出社の時期は、相場を見られない時間も多くありました。


 それでも、時代の変化は自分にとって追い風でした。コロナ禍以降、テレワークやフレックスなど柔軟な働き方が広がり、トレードしやすい環境になったのです。

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兼業でもチャンスを逃さないためにしていたこと



 兼業時代は、相場が動くタイミングに合わせて働き方を調整していました。


 たとえば日銀の金融政策決定会合がある日は、午後から出社する。相場があまり動かなさそうな時間帯に本業を集中して終わらせる。逆に、絶対に動くだろうというイベントがあるときは、フレックスを使って時間を空ける。


 こうした調整ができたのは、会社員としての仕事にも慣れていたからです。自分で仕事をコントロールできる環境だったことは、かなり大きかったと思います。


 兼業の場合、相場をずっと見られないことをデメリットと感じる人もいるかもしれません。本来、見られない時間があるからこそ、自分のスタイルを考えるきっかけにもなります。長い時間軸でトレードするのか、見られる時間だけに絞って短期で入るのか。自分の生活に合った形を作ることが大事です。

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自由な時間が増えても、勝ちやすくなるとは限らない



 専業トレーダーのメリットは、時間を自由に使えることです。


 朝に動きやすい相場なら朝に集中できる。深夜によく動くなら、深夜に時間を使える。会社員のように決まった時間に縛られないので、相場に合わせて生活を組み立てられます。


 ただし、専業になったからといって、必ず楽になるわけではありません。むしろ、自分のトレードに絶対的な自信がない状態で専業になると、別のプレッシャーが生まれます。


 兼業時代は、本業の収入がメンタルを支えてくれていました。専業になると、その柱がなくなります。トレード以外のところで問題が起きたとき、支えがない分、メンタルが崩れやすくなるのです。


 私自身も、専業になった年に大きな失敗をしました。