来月には早場米の収穫が始まるが…(C)共同通信社

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 コメの先安観が、ますます強まっている。

農水省の予測「大量コメ余り」は消費者には朗報だが…迫る米価暴落と生産者大量離農ショック

 JA全農などでつくる米穀安定供給確保支援機構は6日、向こう3カ月の価格見通しを示す6月分の指数が、前月から4ポイント低い19だったと発表した。指数は50が横ばいで、0に近づくほど米価下落の見方が強まる。今回の19は、2014年8月に並ぶ過去最低水準だ。

 コメは価格下落が進み、いまや、5キロで4000円を切るのもザラだ。日刊ゲンダイが6日に都内スーパーを訪れたところ、秋田県産「あきたこまち」が5キロで3543円(税込み)で店頭に並んでいた。5000円台の高値を付けていたのがウソのようだ。

 背景にあるのは、やはりコメ余りだ。農水省の発表(先月30日)では、5月末時点での2025年産米の民間在庫量は223万トン。前年同月比51%増で、過去最大を記録した。市場での値下げ圧力は強まるばかりだ。

 また、「令和のコメ騒動」によって米価が高騰し、その結果、消費者のコメ離れを招いたことも響いている。

 さらに、今年は生育状況も良く、コメ余りが続く可能性がある。

「来月には早場米の収穫が始まりますが、現時点で全国的に日照時間が確保できている。特に山形などは、生育が順調のようです。今年の主食用米の作付面積も高水準で、豊作になれば一層、民間在庫量が増加します」(農水省担当記者)

■生産コスト上昇や高齢化も深刻

 コメが安くなる分には、消費者は大助かりだ。一方で、コメ業界は現在のコメ市場の状況を複雑な心境で見つめている。米価が値崩れを起こせば、生産者の大量離農を招く恐れがあるからだ。

「長年コメを安値で買い叩かれ、経営基盤が弱い農家が圧倒的多数です。物価高や燃料高で、負担も増すばかり。昨年、米価が高かったことは彼らにとって大きなモチベーションになっていたのですが、『また値崩れしたら、もう廃業しよう』と考えている農家が少なくないのです。ただでさえ、作り手の高齢化は深刻です。離農に拍車がかかれば、2〜3年後にはコメ不足という形で影響が表れるでしょう」(コメ流通業界関係者)

 遠くないうちに、新たなコメ騒動がやってくるかもしれない。

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