目標は優勝、結果は? 世界との差は戦い方。日本は次の4年間でどうあるべきか。カタールW杯後からの上積みは…【ブラジル人記者の視点】
「それは若手の成長次第だね。今20歳くらいの選手で、すでにA代表レベルの選手がたくさんいる。シオガイ(塩貝健人)、ゴトウ(後藤啓介)、サトウ(佐藤龍之介)。
U-17のキタハラ(北原槙)やミイデラ(三井寺眞)もポテンシャルがある。彼らが4年後にA代表レベルになれば、ワールドカップに行く可能性がある。
――ベテランに目を向けると、遠藤航は今大会の直前に怪我で離脱し、代表引退を表明しました。ただ、まだ33歳です。代表復帰の可能性はあるのでしょうか。
「代表引退は少し早かった。少なくとも来年1月のアジアカップまでは行けるかなと思っている。ただ、ボランチは日本で一番タレントが多いポジションだ。ワールドカップメンバーに入らなかった選手でもフジタ(藤田譲瑠チマ)やサトシ・タナカ(田中聡)、コウダイ・サノ(佐野航大)など良い選手がたくさんいるので、エンドウが戻るのは簡単ではない。
もちろん、彼がプレミアリーグの高いレベルで試合に出続けるなら、代表復帰してほしいね。残念ながら今回のワールドカップに出られなかったからこそ、アジアカップにキャプテンとして出てくれたらいいなと思う」
――同じくボランチで31歳の守田英正は、欧州最高峰のチャンピオンズリーグでも活躍を続けながら、北中米W杯のメンバーから外れました。代表に戻ってくると思いますか。
「微妙だね。モリタも代表に戻るべきだと思う。年齢的にもまだ続けられるはずだ。次のクラブ(今夏にスポルティングを退団、新天地は未定)で活躍すれば、代表に戻ってきてほしい」
――最後に、次の4年間で日本代表には何が必要だと考えますか。
「一つは、必ずアジアカップで優勝すること。『日本はアジアで一番強い』と他国のメディアも思っているようだが、最後に優勝したのは15年も前だ。日本がアジア最強であることをピッチで見せるべきだと思う。
しかし、一番大事な目的はやはりワールドカップだ。ワールドカップに向けて、他の強豪国と試合をして、新しいやり方や戦術を見せてほしい。ブラジル戦のように守備的になりすぎる戦術ではなく、もっと勇気を持ってプレーしてほしい」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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森保一監督が率いる日本代表は6月30日、北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、ブラジル代表と対戦。29分に佐野海舟が鮮やかに先制点を奪うも、56分にカゼミーロ、90+5分にガブリエウ・マルチネッリに得点を許し、1−2で逆転負けした。
またしてもグループステージ以降は勝利を掴めず、ラウンド32で敗退。その瞬間、第二次森保政権は終わりを迎えた。森保監督が続投する可能性はあるが、一区切りだ。
目標としていた優勝には届かなかった。世界との差を埋めるために、次の4年間はどうあるべきか。そしてカタールW杯を戦った第一次森保政権からは、どれだけの上積みができたのか。
日本サッカーを長く取材するブラジル人記者、チアゴ・ボンテンポ氏の見解は――。
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――カタールW杯後からの4年間を振り返ってみて、チームの上積みはどんなところで感じられますか。
「4年前と比べたらチームはかなり進化した。たくさんのポジションで、クオリティだけじゃなくてクオンティティ(量)も進化したと思う。
今のチームの強みは、ほとんどのポジションでスタメンと控えのレベルにそれほど差がないことだ。キープレーヤー数人がいなくても、調子はそんなに落ちないと思う。もちろん、特にミトマ(三笘薫)やクボ(久保建英)がブラジル戦にいたら、違う展開になっていたかもしれないが、チーム作りとしては4年前と比べてすごく進化した。
ここから監督もさらに進化してほしい」
――では逆に、森保ジャパンの一番のウィークポイントは?
「ブラジル戦で感じたのは、守備の時、本来ディフェンダーではないウイングバックと、サイドのセンターバックの間のスペースを、技術の高い選手に突かれてしまう点だ。3−4−2−1のシステムに変わった時から、これが弱点になるだろうとみんなが思っていた。なぜミトマやドウアン(堂安律)をウイングバックで起用するのか。彼らはディフェンダーではない。
アジアレベルではそれで問題ないが、世界のレベルでは違う戦い方が必要。選手のレベルだけを考えれば、今の日本は間違いなく世界と戦える。しかし、今の戦い方だけでは足りないことが、ブラジル戦の結果で明らかになった。これから新しい戦い方を見つけるのがポイントだと思う。将来、他の強豪国と対戦する時にチームに何の変化をもたらすのか。監督やコーチたちが勉強すべきことはたくさんある」

