飼い主の耳にもアゴにもガブリ! 強引すぎる猫の「エサちょうだい」アピールがかわいい【書評】

【漫画】本編を読む
猫の「エサちょうだい」のアピールは、ときに強引で、ときに飼い主の肉体的にはしっかりと痛い。猫にとっては、人間の都合なんて関係ない。おなかが空いたら、その気持ちに一直線だ。
そんな猫の自由気ままで容赦ない姿を、思わず笑ってしまう“あるある”として描いているのが、にごたろさんによるコミックエッセイ 『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)。白い体に個性的な模様をもつオスの三毛猫・モチャと、飼い主たちの何気ない暮らしを、やわらかなタッチで切り取っている。
飼い主としては、当然「やめてくれ」と思うだろう。けれど、エサが食べたいという欲求に真っ直ぐなモチャの姿を見ていると、怒るより先に「もう、しょうがないなあ」と笑ってしまう。
この作品には、猫と暮らす人なら身に覚えのある小さな困りごとと、それでも憎めないかわいさが描かれている。猫を飼っている人はもちろん、猫と暮らしたことがない人にも、猫という生き物の自由さと愛おしさが伝わる一作だ。
文=アサトーミナミ
