ソフトウェアエンジニアの中島聡氏が、自身のYouTubeチャンネルで「自分専用のW杯アプリをMulmoClaudeで作ってみた」と題した動画を公開した。動画では、自身が開発に携わるAIツール「MulmoClaude」を使用し、音声による指示だけで2026年ワールドカップのデータベースアプリを作成する画期的なプロセスを実演している。

中島氏は、従来のように手作業でコードを書くのではなく、自然言語でAIに指示を出す手法を紹介。「本当に今までのプログラミングと違って、こんな曖昧な言い方で、実際には中でいろいろコード生成をしてやってくれる」と語る通り、「2026年ワールドカップのグループステージにいる全チームのコレクションを作って」と音声で指示を出すと、AIがネット上から情報を検索し、データベースを自動で構築した。

続いて「国旗を絵文字ではなく画像データにして」「グループごとの勝敗や得失点差を表示して」と次々に要望を追加していく。AIは指示を的確に読み解き、見やすいカード型のデザインに変更したり、勝ち上がりが確定した上位チームを緑色でハイライトしたりと、デザインや仕様を自ら判断して実装。中島氏は上手くいかない箇所があっても焦らず、対話を通じて細かな修正やデータベース同士の連携を調整していく様子を見せた。

さらに、「試合ごとの結果が分かりそうな全試合のコレクションを作って」と追加で指示を出し、カレンダー形式で試合日程や対戦カードを確認できる機能もあっという間に完成させた。「バイブコーディングというのは、個人が楽しむアプリ向けにぴったり」と、その手軽さと実用性を高く評価している。

プログラミングの専門知識がなくても、AIに話しかけるだけで本格的なデータベースアプリが構築できることを証明した今回のデモンストレーション。複雑なコードを書かずとも、誰もが自分のアイデアを直感的に形にできるこの新しいアプローチは、アプリ開発の常識を大きく変えるきっかけになるだろう。