ついに開幕を迎えた北中米ワールドカップだが、ピンクのスパイクを着用した選手が目立っていることが話題になっている。

 開幕戦のメキシコ代表対南アフリカ代表では両チームの先発22人中19人がピンクのスパイクを着用。同日の韓国代表対チェコ代表はチェコが11人中3人のみだった一方、韓国は11人中9人がピンクのスパイクだった。

『ESPN』のルイス・カルロス・ラーゴ氏は大会初日について「最も注目したのはピンクのスパイクを履いている選手の多さだった」と反応している。もっとも各社がピンクのスパイクを発表していることから、2日目以降もピンクのスパイクが主流になる見込みだ。

 トレンド予測機関の『WGSN』は2024年5月、26年春夏の各業界キーカラーとしてやや青みがかったピンク色のエレクトリックフューシャを挙げていた。蛍光ピンクのようなこの色は、今大会の各選手が着用しているスパイクの色味に近い。『BBC』はスパイク製作には複数年を要することから、大手スパイクメーカーがトレンド予測機関に相談した可能性を指摘。もっとも「この予測がナイキ、アディダス、プーマのデザイン専門家たちの心に響いたかは定かではない」としている。

 その上で『BBC』は大手スパイクメーカーが今大会でお披露目しているスパイクにピンクが多いことについて、「ピッチの緑とのコントラストにある」と推察した。観客席からでも中継映像からでもピンクのスパイクは目立つことから、大舞台で視認性を高めるために目立つ配色になったとみている。だが、各社が揃ってピンクを採用したことから「皮肉なことに、かえってデザインを際立たせることが難しくなっているかもしれない」と伝えている。

 シューズ情報を扱う『ハウス・オブ・ヒート』も「各ブランドが今年最も重要なスパイクコレクションでピンクを主体とするラインナップを選んだ最大の理由はここにある。ピンクは目立つからだ」とした上で、速さやエレクトリック、反抗的、派手さといった点を表現する色でもあることを指摘。加えてW杯開催時期の夏の暑さと同義の色でもある点も採用された背景とみて、「2026年のW杯がピンクのスパイクで歴史に名を残すことは間違いない」と展望した。