「本当に何百年という単位で見守っていかなければならない」庄内海岸林の再生へ多様性重視の取り組み
マツ枯れの被害が深刻な庄内海岸の防風林の再生に向け地域の学生や市民らによる保全活動「Save the庄内海岸林」が11日、酒田市で行われました。
庄内地域では7年前から「庄内海岸のクロマツ林をたたえる会」が中心となって学生や市民らがクロマツ林の保全活動を行ってきました。しかし去年、庄内の松くい虫被害が、おととしの3倍を超えるおよそ32ヘクタールにまで広がり、各地で大量の被害木の伐採が進んでいます。
11日は酒田市浜中の被害木を伐採した跡地およそ20アールで、自然にタネから芽を出したクロマツや、サクラなどの幼い木はそのまま生かして、ササなどの下草を選んで刈払いを行いました。クロマツだけに頼らない多様性のある海岸林作りの取り組みです。
山形大学農学部 菊池俊一准教授「ここにあったマツの子どもですね。その意味ではバトンタッチしたのかも知れないですよ」
参加した山形大学と東北公益文科大学の学生らは下草を刈りながらわずか数センチ芽を出したばかりのクロマツを探し出すと目印のピンを立てて写真を撮り記録していきました。
東北公益文科大学生「マツを見つけるところから参加出来ると、大きくなった時どうなんだろうと思いを馳せることが出来るので、マツがちっちゃな時に見られるのはいいなと思います」
東北公益文科大学生「本当に何百年という単位で見守っていなければならない。こういう活動を定期的にやって行くのが大事だと感じた」
ことし芽を出したマツは、20年ほどで防風林としての機能を発揮するようになるということです。山形大学農学部の菊池准教授らはこの伐採跡地の継続的な手入れが海岸林の更新にどのような効果が見られるか毎年観察を続ける計画です。数十年、百年先を見据えた庄内海岸林の再生プロジェクトが始まりました。
