YouTubeチャンネル「著者が語る」が、「【栗田シメイが語る】主犯格と面会を重ねて見えたルフィグループの実像」を公開した。動画ではノンフィクションライターの栗田シメイ氏が、特殊詐欺や広域強盗で社会を震撼させた「ルフィグループ」の成り立ちや、その内部の実態について語っている。

ルフィグループは2017年にタイで活動を開始し、その後フィリピンへ拠点を移して2018年頃から本格的に特殊詐欺へ手を染めたという。被害総額は60億円前後に上る。組織は渡邉優樹被告をはじめとする4人の幹部を中心に、リクルーター、回収役、かけ子など緻密に役割分担されていた。末端のメンバーはSNSの「闇バイト」募集などを通じて集められ、フィリピンへと渡航していた実態が明かされた。

詐取したカネで、幹部たちはマニラの高級住宅街であるマカティ周辺に住み、数千万円の高級車を頻繁に買い替えたり、高級時計を買い漁ったりするなど豪遊を極めた。一方で組織が拡大すると、ホテルを借り上げてメンバーを共同生活させ、厳しいルールで管理していく。日本の「受け子」や「出し子」がカネを持ち逃げしないよう、フィリピンで撮影した「見せしめ」の拷問動画を送って恐怖で支配する冷酷な手口も解説された。

また、拠点がフィリピンであった理由について栗田氏は、娯楽の多さに加えて「ワイロが通じやすい」環境であり、警察や入管の問題もカネで解決できた点を挙げている。

動画を通じて、単なる犯罪集団にとどまらず、末端の人間を部品のように消費しながら冷徹にシステム化された闇組織の不気味な実像が浮かび上がった。

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