山形放送

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山形市のガス販売会社がサクランボの鮮度を長期間保持する技術を開発し、このほど、実際の商品として販売されることになりました。新開発のガスの中にサクランボを保管することで、最大8週間、鮮度を保つことが可能になったということです。

山形市にある、ガス販売会社「山形酸素」。
6月から予約を開始するのは特殊な技術によって、採れたてのサクランボの鮮度を保持した商品、その名も「TIME MAGIC」です。
サクランボの袋の中には、山形酸素が開発したガスが入っていて、冷蔵で保存した状態でサクランボが生でおいしく食べられる鮮度を最大8週間保つことができるといいます。

山形酸素 島津康社長「大げさに言えば…時を止める。届けられなかった遠方、特に海外ですね。また、旬を過ぎた時期にも展開できるというのがある。あともう一つは、サクランボ農家の皆さんの課題である、収穫=即出荷を分断することができる。計画的な商品の出荷をすることができる」

開発が始まったのは2021年。ガスの新たな可能性を探る中で、サクランボの鮮度保持にたどり着きました。

山形酸素 柏倉将光執行役員「山形県に根差す企業としてはサクランボをまずガスを使って鮮度保持でやってみないかというのが開発の起点でした」

プロジェクトチームを立ち上げ、数十種類のガスを検証。
ガスの成分は企業秘密ですが、大気中に存在する成分を組み合わせてサクランボの保存に適したガスを作ったといいます。
サクランボはガスで満たされた冷蔵倉庫で保管される上に、出荷する際には袋にガスを充満させて鮮度を保つことができるようにしています。
2023年からは県の助成を受け、慶応義塾大学先端生命科学研究所や県工業技術センター庄内試験場と協力し、産学官連携で開発を進めました。また、この技術は去年8月、県産の果物をPRする展示会でも紹介され、注目されました。

客「50日 経ったやまがた紅王です 。50日!?ちょっと写真撮ってもいいですか?50日とは思えないですね サクランボを食べて うーん!フレッシュ!おいしい!びっくりしました。摘みたてみたいな、もぎたてみたいな食感 長期保存でも 味は全然変わらないですね」

吉村知事もー。

吉村知事「あっ!おいしい!おいしい。甘酸っぱさがそのまま残ってるね。おいしい!」

また、山形酸素では海外への空輸も検証しました。

タイのバイヤー「Yes,so juicy」

輸送や品質に問題なく届いて、バイヤーや飲食店関係者から高評価を得たといいます。
検証を重ねてことし、いよいよ販売が始まる山形酸素のサクランボ。
ことし、国内は予約販売のみで、遠方への贈答用のニーズを見込んで2L以上の「紅秀峰」を100箱限定で販売します。また、海外はシンガポールの富裕層をターゲットに、「紅秀峰」と「やまがた紅王」を合わせて80キロから100キロ、販売する予定です。
6月下旬から発送され、現地の百貨店の店頭に並びます。

山形酸素 島津康社長「今シーズンは東南アジアでスタートだが、そこからさらなる遠方へ、中東やヨーロッパ方面に届けることが一つの展望」

山形酸素は今月6月15日、国内販売向けの特設サイトを立ち上げ、6月29日から予約の受け付けを開始。7月中旬から順次、発送されます。