長谷部監督の下で積み上げてきた1年半の成果を――。そう臨んだはずの百年構想リーグの最終戦だったが、その想いに見合ったパフォーマンスを見せることはできなかった。試合後やその後のセレモニーでも多くの拍手とともにブーイングのような声が飛ぶ光景が広がっていたのもなんだか現状を端的に示しているようだった。

 確かに、7位・8位決定戦への臨み方は難しく、前日に長谷部監督の続投が発表され緊張感も薄まったか、モチベーションを上げにくい状況であったに違いない。年代別の代表活動に4人を輩出し、怪我人も続出していたことで、広島戦の控えメンバーにはGKふたりを入れるなど苦しい台所事情でもあった。

 それでもチームとしての積み重ねを見せる舞台であっただけに、不甲斐ない内容になってしまったのは残念としか言いようがないだろう。

 指揮官も話したように、この1年半を経て、自分たちのサッカーを“表現できない”背景はどこにあるのか。キャプテンの脇坂泰斗に聞けばこう返ってくる。

「単純に自分たちのやりたいサッカーが100だとして、それを全員で100の理解をしていないとチームとして綻びが出る。それはどの組織でも同じだと思います。そこは守備の追い方もそうですし、最後のゴール前のところでどこを守るのか、最後のチャンスのところでどこにクロスを上げるとか、どこに入りこむとか、どこでボールホルダーを助けるかなどが足りていないと思うので、一人ひとりがそこの技術や走力、筋力など身体的な向上もそうですが、頭のところでも成長をしていかないといけないと思います」

 そしてこうも続けた。

「(必要なのは)自分たちのやりたいことをゲームで出す準備。見ている人たちがこういうことをやりたいんだと分かるようなゲームをしなくてはいけない。そこで全員の意図が合っていないゲームはありませんでしたが、まだまだ相手との兼ね合いであったり、自分たちの力不足があるので、一人ひとりのレベルを上げていくのがチームのためにもつながりますし、自分ももっと成長しないといけないと感じました。

 両ゴール前のところは優勝したチームに比べると劣ってしまっていると感じます。また各試合で、攻撃でも守備でもゲームを支配できた時にどう勝ちに持っていくかというところと、そのためにどうサッカーを構築していくか。僕ら選手の質と言ってしまえばそれまでですが、ポジショニングやパスのスピード、出す角度や出す足といった細かなところはもっとこだわれると思うし、そこで優位性をもっていきたいチームではあると思う。そこを出せなかったというのが、半年間の振り返りで一番に出てくるところです。