自分もまだまだサッカーを知りたいですし、それをピッチで表現できないと意味がないので、まずは来シーズンに向けてしっかり休んで、悔しさをぶつけたいです」

 
 ただ一方で、悔しき結果とともに、脇坂は広島戦を前に、こうポジティブな面も口にしていた。

「やってきたことが重なり、できることが増えていると言いますか、課題を完全に克服できていないですが、課題を分かっているからこそ、みんなでカバーできているところはあるとは感じています。そこは間違いなく前進しているところだと思うので、続けていくことが大事。

 できることが増えた面では、より目線が揃うようになり、『今はこうだな』と選手間で合うようになってきた。それは良いこと。守備においても『今は行くところじゃない』とか合わせられるようになってきた。だから、単独で誰かが取りに行くとかそういうシーンは減っているはずです。前節(プレーオフ第1戦)の広島戦の得点でもそれが活きていました。

 練習でやり続けた成功体験をゲームで出しますが、ゲームで失敗すると、『どっちだろう』と迷ってしまいますが、成功すると自信が出てくる。それが大きいですし、続けていきたいです。ただ進んだからこそ、出る課題もある。順位は自分たちの思い通りにいっていないですが、みんなが真摯に取り組んできたものはしっかりあると感じています。

 この半年は大変な時もありました。(怪我などで)半年で全員が揃った練習をほぼできていないと思いますから。でも、自分はピッチに立ち続けないといけないと考えていますし、その面は個人としては良かったです。

 そのなかで、チームとして求められることを、FWやサイドハーフの選手にも常に伝えてきて、それが実を結んできているところもあります。受け身ではなく主体的に守備をできるようになってきましたから。それはみんながやり続けた結果です。

 例えば、守備のやり方として3択や2択があるシチュエーションで、僕が主導していたと言いますか、シゲさんも「ヤストの動きをよく見て」と言ってくれますが、みんながより自分で意図を持って守備をしてくれるようになったので、僕が無駄に追わなくても良いシーンも増えている。言葉はあれですが、楽して奪える形も増えているので、攻撃にパワーも使える。だから守備も楽しいです。

 それこそ僕は以前から、23年くらいから海外の守備もよくみるようになって、強度と言えば聞こえは良いんですが、強度を出せるって、イコール、やることが分かり合っていて、頭に負荷がかかりすぎない分、プレーにパワーを使える状態だと感じていました。だから“強度がある守備”ってフワッと言うのは違うと思っていたんです。