欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝のACミラン戦を2日に控えたマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、アウェイで迎えるセカンドレグも攻撃的な姿勢を忘れずに戦うと宣言した。

 本拠地オールド・トラフォードで戦ったファーストレグで3−2の勝利を収めたマンU。しかし、「セカンドレグを守備的に戦うか?」と聞かれたファーガソンは、「引き分け狙いの戦いはスタイルに反する」と語り、自慢の攻撃サッカーで決勝進出を手にすると誓った。

「引いて守るのは、私の望むところではない。それは選手やファンも同じだろうと思う。ミラン戦でも、我々の戦い方を貫き通す。勝つか、負けるか。そのどちらかだ。とにかく、しっかりとギアを上げて戦う必要がある。失点する可能性がある以上、得点を奪うことが重要になる。規律の下に、攻撃的な姿勢で戦う」

 プレミアリーグの覇権奪回をほぼ手中にしつつあるマンUにとって、次なるターゲットは、1998-99シーズンを最後に遠のいている欧州ナンバーワンの座だ。リオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチのセンターバックコンビなど、守備陣に故障者を抱えるマンUだが、攻撃陣に絶大な信頼を寄せるファーガソンに焦りの色は見られない。百戦錬磨の老将は、クライマックスを迎えつつあるシーズンを攻撃的マインドで戦い抜くつもりのようだ。