多くのビッグクラブから引く手あまたのビージャ<br>【photo/B.O.S.】

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 ヨーロッパのビッグクラブから注目されるバレンシアのスペイン代表FWダビ・ビージャ。先週にはチェルシーがビージャ獲得に向けて破格の7000万ユーロ(約113億円)を検討していると英紙“ザ・サン”が報じたり、セリエA復帰をほぼ手中に入れているユベントスもビージャが来シーズンに向けてのチームプランのベースであると伝えられたり、はたまたバルセロナも関心を示している、などビージャの周辺が慌ただしくなっているのは確かだ。

「もう70回は言っていると思うけれど、僕はバレンシアで満足している。そうじゃなかったらクラブと7年もの契約は結ばないよ」。様々な噂に対しビージャはそう力強くコメントし、自身の移籍を巡って繰り返される質問にもうんざりといった様子を見せている。ビージャは昨年3月にもバレンシアとの契約を2013年まで延長し、移籍金も6000万ユーロ(約97億円)から1億2600万ユーロ(約205億円)と一気に跳ね上がった。

 ビージャの代理人であるルイス・タマルゴ氏は、29日のスペインのフットボール番組“エル・ロンド”で、「チェルシーと交渉はしていない」と断言したが、「ビージャに対するオファーは何もない。オファーが来たらバレンシア側にも伝える。私は誰とも交渉はしていない。いくつか話されていることは本当だがね」と続け、どこのクラブかは明かさなかったものの話はしていると認めている。さらに、「はっきりさせておきたいのは、バレンシアは6000万ユーロではビージャは売らないということ。7000万ユーロならあり得る」とし、バレンシアは6000万ユーロ以上のオファーでなければ受け入れないだろうと示唆。

「ビージャは気持ちはバレンシアで続けることにある。彼はバレンシアで幸せだし満足しているからね」と語った同代理人だが、来シーズンもバレンシアで続けるとしたら契約の見直しに期待したいとも。

 リーガも残り6節となった今、バレンシアにも優勝のチャンスは残されている。ビージャも代理人も今はリーガに集中する時であり、移籍について話している時ではないと同じ気持ちだ。だが、彼の移籍を巡る噂レベルの話は熱を帯びてきそうだ。

(スペイン通信)