リーグ・アン第34節(28日)に敵地で4位のトゥールーズと対戦するパリ・サンジェルマン(PSG)のル・グエン監督。25日にはシーズン途中で就任してからちょうど100日を迎えた。

 リーグでの戦績は、これまで14試合で5勝5敗4引き分け。前任のラコンブ監督の指揮下では19試合で4勝8敗7引き分けだったから、5試合少ないながら勝ち点で並んだことになる。

 チームが17位に落ちた難しい時点で指揮を受け継いだが、現在は2部降格圏内の18位に6ポイント差をつけ、15位まで盛り返している。サポーターも含めてチームの一体感を生み出したリーダーシップに評価が高い。しかしUEFA杯、フランス杯の日程が立て込んだ時期は、「もう少しうまい切り抜け方があったはず」と厳しい見方もある。その期間は4連敗を喫して19位に陥落、メディアも「絶体絶命」と書き立てた。

 その後は引き分け1つをはさんで3連勝と調子が上向いた。とくに前節で、同じく1部残留を争うナントに4-0と圧勝したのが大きい。ただしまだ1部残留が決定的になったわけではない。ル・グエン監督は「警戒を強め、全力をあげないといけない。まだ仕事は残っている」と気を引き締める。残りは5試合。上位のトゥールーズ戦、リヨン戦(第35節)をうまく切り抜け、下位同士の“直接対決”となるニース戦、トロワ戦で確実に3ポイントずつ勝ち点を得ることが課題だ。