3−0で快勝したエスパニョール<br>【photo/B.O.S.】

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 26日(木)、UEFAカップ準決勝第1戦の2試合がスペイン国内で行われ、ホームのエスパニョールとオサスナがそれぞれ先勝し、UEFA杯史上初のスペイン勢同士の決勝実現に一歩近づいた。

 ホームにドイツのベルター・ブレーメンをホームに迎え撃ったエスパニョール。ブンデス・リーガ2位のブレーメン相手に見事なプレーを披露し、終わってみれば3−0と快勝。グラスゴーでの決勝戦に向けて大きく前進した。前半19分、ルフェテの完璧センタリングにモイセス・ウルタードがヘッドで合わせ先制。その数分後にはフリングスの強烈なシュートをGKゴルカがセーブし同点を防ぐ。後半50分、CKのチャンスに目下UEFA杯得点王のパンディアーニがヘッドで押し込み、リードを広げる。その7分後にはブレーメンのGKビーゼが退場になり、数的優位に立ったエスパニョールが試合を優位に進め、88分にはカウンター攻撃からコロがダメ押しとなる3点目を決め、3−0で勝利を収めた。

 スペイン勢同士の対決となったもう一試合は、オサスナが前年チャンピオンのセビージャをホームに迎え対戦。ソルダードの1点を守り切ったオサスナが、辛勝ながらも第1戦目を制した。両チームともに集中し、テンション高く行われる中、オサスナがホームの利を活かし、セビージャを上回った。しかし、ダビ・ロペス、ラウル・ガルシア、ソルダードが決定的チャンスを外し、55分のFKのチャンスからソルダードがヘッドで押し込んだ1点に留まった。主審が負傷し、試合が一時中断するというアクシデントも起きる中、再開後セビージャにも決定機が訪れるもこれを活かすことはできず、1−0でオサスナが先勝した。

 第2戦はアウェイ戦となるエスパニョール。大きくリードしたとはいえ油断は禁物だ。一方、オサスナも勝ったとはいえセビージャとの差は1点と予断を許さない状況だ。最小失点で抑えられたセビージャは第2戦をホームで戦えるという利点もある。ちなみにセビージャは今季ホームではオサスナを2−0で下している。

 スペイン勢同士の決勝戦となるか?5月3日の第2戦ですべてが決まる。

(スペイン通信)