『レアル・マドリーがサビオラを獲得した』。26日付けの“マルカ”紙が紙面トップでこの衝撃のニュースを大々的に報じた。同紙によると、サビオラは、彼の代理人であるディエゴ・ケイルガ氏を通じてレアル・マドリーとはすでに口頭レベルで合意に達しているとのことだ。サビオラは、6月30日でバルセロナとの契約が切れるため移籍金は発生しない。もしこの報道が事実であれば、レアル・マドリーは永遠のライバル、バルセロナから“タダ”でサビオラを獲得できることになる。

 サビオラは、これまでもバルセロナで続けたいとその希望を明かしており、クラブ側からの契約延長のオファーを待ち続けていたが、何の音沙汰もなく、先週には今シーズン限りでバルセロナを退団する意向であると明かしていた。

 “マルカ”紙が報じた驚きのサビオラのレアル・マドリーとの合意報道を受け、ケイルガ氏は即刻これを否定。バルセロナの有力紙“ムンド・デポルティーボ”紙に、「レアル・マドリーとは合意も何もない。サビオラは、来シーズン以降の自身の将来についてはまだ何も具体的に決めていない」と断言。さらに、サビオラ自身が常々言っているように、クラブ側からのオファーを待ち続けているとも付け加えている。

 また、サビオラのレアル・マドリー移籍報道は、イタリア、アルゼンチン、フランスなど各国のメディアでも大きな反響を呼び、これを取り上げ報じている。

 バルセロナ側は、サビオラに対し延長オファーは出すと言っているが、それがいつになるのかはまったく不明。いくつかのオファーを受けていると認めたサビオラにとって、バルセロナとの契約更新が最優先事項でなくなっているのも確か。そこへきてライバル、レアル・マドリーへの移籍報道。これが事実かどうかは別としてもバルセロナとしてはそれは避けたいはず。サビオラとの契約延長の交渉が始まる可能性もある。いずれにしても、サビオラの去就問題を巡る報道はさらにヒートアップしそうだ。

(スペイン通信)