フランス代表の将来の司令塔として期待されるマルセイユのサミル・ナスリに、”前司令塔”ジダン氏から熱いエールが送られた。

 ジダン氏はマルセイユの地方紙「ラ・プロバンス」のインタビューで、「ナスリにはまだたっぷり時間がある。いまのところはマルセイユに残って続けるべきだ」と助言した。今シーズン、マルセイユの司令塔としてめざましい飛躍をとげ、初の代表入りも果たしたナスリには、これまでインテルなどが関心をもっていると報じられてきた。

 しかしナスリが「急いでステップを駆け上がるタイプではない」とジダン氏も見ている。「彼は非常に頭がいい男だ。地に足がついている。おまけに、彼の家族がここにいて、彼を正しく導いている」とナスリがビッグクラブへの移籍を焦らないことを確信しているようだ。

 さらにジダン氏は「彼が間もなく終えようとするシーズンを見てきて、心から感服している。あの歳でここまでやれるのは、すごいことだ。僕でさえ驚かずにはいられない。非常に人気のあるクラブで、メディアにさらされる環境にありながら、いつでも近所での試合みたいにプレーしている。大したものだよ!」と19歳の若者を手放しで絶賛した。