「心がすっからかんになることも…」福原遥(27)が明かした“限界まで働いた時期”の本音
◆仕事の時は“心がすっからかん”になることも…
--この4年間、福原さんも成長してきたとのことですが、時には立ち止まるような瞬間もありましたか?
福原:作品をバーッと詰め込んでいた時期があったのですが、役柄もシリアスなものが多くて、振り返ってみると結構大変だったなと。体力面もメンタル面も「ここまでいったら限界」というラインがわからないまま、何でもできると思って突き進んでいて……。
福原:そうですね。性格的に「できるでしょ」と思ってしまうので。でも、その経験があったから、今では自分の時間も大切にするようにしているというか。お仕事の時間って、自分の中から全部出してアウトプットし続けている感じで、心の中がすっからかんになってしまうこともあるんです。だからちゃんと自分のペースを作って、インプットする時間を設けるよう、意識が変わりました。音楽を聴いて自分を癒したり、そういう時間をきちんと作るようにしました。
◆先輩たちの背中が教えてくれた「楽しむ」ということ
--仕事で特に大切にしているポリシーのようなものはありますか?
福原:「なるべく楽しむこと」ですかね。楽しめる人が一番強いと思うので。キラキラして見えるというか、そういう方に自分も憧れますし、惹かれます。もちろん、できない時もありますが、大事にしたいと思っています。
--「楽しめる人が強い」という感覚は、どこかで学んだものですか?
福原:先輩方を見ていて感じることが多いです。楽しんでやっている方って、その人の魅力がすごく見える気がします。このお仕事は正解がないんですよね。演じることも、現場でのコミュニケーションも。そのうえで、そういったこと全部を楽しんでいる方はかっこいいなと思います。それにお仕事に限らず、プライベートでも楽しめる自分でいたいなという思いもありますね。
--仕事で壁にぶつかったときは、どうやって突破していきますか?
福原:諦めないで、そこと向き合うことしかないと思います。「失敗してもいいや」という気持ちで。絶対こうしなきゃという正解はないと思うので、失敗してもそれは自分にとっていい経験になって、いつか生かされる時がくると思っています。
◆オーディションは毎回「悔いはない」と思えるワケ
--「諦めない」という話でいうと、『正直不動産』シーズン1の数か月後にスタートしたNHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』では、ヒロインを務めました。連続テレビ小説のオーディションには、複数回挑んでいたとか。「絶対にヒロインをつかむ」という意地もあったのでしょうか。
福原:何回か受けましたが、意地とかそういうのはありませんでした。朝ドラがすごく好きなので、好きな作品に出られたらいいなという、その思いだけで受けていました。役との出会いは、ご縁だなと思っているので。その時々に自分にできる全力を出して挑んでいました。
--オーディションで役がつかめなくても、それは「縁がなかった」と。
福原:自分の全力は毎回出し切っていると思っているので、悔いなく終われていると思います。
◆自信をくれた祖母の存在
--福原さんご自身がもともと諦めない精神や、強さを持てていたのでしょうか。
福原:全然そうではなくて、もともと自信がない性格だったんです。私、すごいおばあちゃん子で。おばあちゃんが小さい頃からすべて肯定してくれる人で、いつも褒めてくれていたので、そういう言葉で自信を持てるようになった気がします。
--今の福原さんの土台にもなっている?
福原:そうだと思います。おばあちゃんの言葉があったから、じゃあこのオーディション受けてみようかなとか、もともとあまり前に出たい性格じゃなかったんですけど、いろいろ挑戦できたのかなと思います。
--ちなみに『正直不動産』シリーズは、おばあさまも見ていますか?
福原:『正直不動産』に限らず、いつも見てくれています。『舞いあがれ!』もすごく喜んでくれましたし、もちろん『正直不動産』も、毎回「良かったよ、面白いね」と言ってくれます。
--最後に、福原さんにとって、かけがえのないものを教えてください。
福原:自分の周りの人です。家族だったり、一緒にお仕事してくださっている方々だったり。その人たちがいるから今があるし、これからもやりたいという想いが生まれます。
<取材・文・撮影/望月ふみ>
【望月ふみ】
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
