元バルセロナの選手で、現在はPSVアイントホーフェンで指揮を執るロナルド・クーマン監督が、来シーズンに向けてバルサのオランダ代表左SBのジオバンニ・ファン・ブロンクホルスト“ジオ”の獲得を検討しており、すでにジオ本人ともコンタクトを取っているとバルセロナの有力紙“スポルト”が報じている。

 ジオは、昨年12月にも契約を延長し、バルサとは2008年までの契約を保持しているが、今シーズンに入ってからは出場機会も減り、ここ最近の試合ではスタメンで出場する機会も失っている。来シーズンの補強にジオを、と考えるクーマンにとって理想的な状況ともいえる。またPSVには元バルサのフィリップ・コクーがいることも利点だろう。ジオは、左サイドバックを本業としているが、守備的MF、ウィングもこなせる選手だ。

 そのジオには、古巣のフェイエノールトへの移籍も噂されているが、彼自身は「バルサとの契約はまだ1年あるし、契約を全うしたい。僕の将来はバルサにある」とこの噂を否定し、バルサで続ける意志を表明している。

 さらにクーマン監督は、元バルセロナで現在はリバプールでプレーするボウデビン・ゼンデンの獲得も考えているという。左利きのウィンガー、ゼンデンは中盤からストライカーまで幅広くこなせるユーティリティープレーヤーでもある。

 ジオ、そしてゼンデン。クーマン監督は、複数のポジションをこなせる元バルサの選手を補強し、来シーズンに向けてのベースにと考えていると思われるが、果たして…?

(スペイン通信)