■カメラ機能もチェック

EM・ONEでカメラ機能を使うにはキーボードをスライドさせて、裏側に隠れているカメラを出さないといけない。液晶画面の裏側、キーボード側の上にシャッターボタンが付いているため、これがかなり押しづらい。さあシャッターを押そう、という時に指先の感覚では見つけづらかったりするのがちょっと難点だ。あと、外ではかなり液晶画面が見づらくなるので、きちんと写せているのか確認がしづらいのだ。液晶画面の輝度をあげればそれなりに見えるようにはなるが、それでも見づらい。また、輝度を上げるとバッテリー持ちが、かなり落ちるので、これも要注意だ。

撮影した写真は、どちらかというと明るいところを飛ばさないような印象だ。その代わり暗いところが潰れてしまう傾向にあるようだ。オートフォーカスは付いていない。接写機能は用意されているが、ナイトモードなどシーン別設定は準備されていない。記念写真的な使い方よりも、メモとして記録するといった使い方が向いているだろう。それでは実際に撮影した写真を見ていただこう。
※画像はクリックすると拡大画像が表示されます。

●晴天時に撮影した写真


●屋内で撮影した写真


●接写モードで撮影した写真


●蛍光灯下(左)と電球下(右)で撮影した写真


●夕景(左)と夜景(右)撮影した写真



■Kijimoto's EYE

筆者の場合、端末をけっこう気に入ると、問題点をあまり見ないでというか、使いづらさには自分が慣れるようにしてしまうので、気になっていつつもそれほど文句はない感じになってしまう。今回もそうだ。かなり気に入って毎日あれやこれや使いまくっている。

そんなわけで、今回は、ちょっと冷静に悪いところを分析してみた。端末として気に入っている自分の気持ちを抑えようとする分、やや悪い部分の指摘が増えてしまった気がする。そこは、悪くてダメってことではなく、次の端末を作る際にここにも気をつけてねっていうような、意見だと思っていただけるとありがたい。

筆者が、この端末にいちばん望むのは音声通話だ。これで音声通話ができれば文句なしというところだ。実はもうできるのである。それはスカイプエイジフォンを利用する方法だ。ただ、別途料金がかかるし、EM・ONEのレビューとは少々離れてしまうので、今回は詳しく紹介しないが、音声通話もできると言うことは知っておいていただきたい。


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編集部:木地本 昌弥
「パソコンですぐできる写真俳句」(毎日新聞社) 「その場で解決!ファイル操作とデータ管理」(技術評論社)など50冊以上の書籍を執筆。携帯電話やパソコン、IT関連から取扱説明書まで執筆ジャンルは幅広く、ITジャーナリスト・携帯電話評論家としてテレビやラジオ、講演もこなす。詳細は、著者のホームページ「我流珍述」プロフィールページまで。

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