整理収納アドバイザーで2児の母・あさこさん(30代)は、「服はクローゼットにいっぱいあるのに、ときめかない」「選ぶたびに疲れてしまう」とため息をついていたそう。ですが、もの減らしたことで考え方が大きく変わり「クローゼットをあけた瞬間、目に入る景色が整っているだけで、気持ちも少し軽くなった」と話します。あさこさんが実践する「きれいでときめくクローゼット」のつくり方をお聞きしました。

1:服はハンガーパイプにかかる分だけ

クローゼットが整わないいちばんの原因は、「着ていない服」が混ざっていること。

【写真】ものを減らす前のクローゼット

「高かったから」「いつか着るかも」「痩せたら着る」…。そうして残してきた服は、今の私を輝かせてくれるか考えてみてください。

私は、「今の自分が気持ちよく着られる服」だけを残しました。結果、数は減りましたが、迷いも減りました。

毎朝の服選びに一切悩まない。これだけで、心の余裕は大きく変わります。

2:自分が心地よい色を「軸」にする

私のクローゼットは、ベージュやグレー、ブラックなど、落ち着いた色味が中心です。

以前は流行色や差し色の服も持っていました。でも、いざ着ようとするとどこか落ち着かない。「似合う」と言われても、なんとなく気持ちがざわつくことがありました。

そこで、自分にとって本当に心地よい色はなにかを考えてみたのです。考えた結果は、肌なじみがよく、気持ちが安らぐ「温かい色」でした。

色味をしぼることで統一感が生まれるのはもちろんですが、それ以上に大きいのは満足度でした。どの服を手に取っても、自分らしい。無理もせず、背伸びもしていない。

クローゼットの中が、自分の「好き」で満たされていると、それだけで安心感があります。たくさんの色をもつよりも、心から心地よい色を軸にする。それが、毎日のときめきを長続きさせるコツだと感じています。

3:ハンガーを統一する

服は少なくなっているのに、なぜかスッキリしない。その原因は、視覚のノイズでした。以前の私は、クリーニングのハンガーやプラスチック、木製などバラバラのままでした。

ハンガーを同じ色・同じ素材に統一しただけで、クローゼットの景色が一変。服の数は変わらないのに、整って見えるのです。

今は無印良品のアルミハンガーで統一しています。シンプルで軽く使いやすいです。

収納用品を増やす必要はありません。まずはハンガーをそろえるだけで十分。この小さな部分の統一感が、毎日の満足度を引き上げてくれました。

4:余白を大切にして「お気に入り」をあえて飾る

クローゼットは、服や小物をしまう場所だと思っていませんか? 私のクローゼットには、小さな棚を置いていて、そこに息子の写真を飾っています。扉をあけると目に入る幼い息子の写真。それだけで、少し肩の力が抜けるのです。

収納は「隠す場所」と思いがちですが、私はあえて「飾る余白」をつくっています。

お気に入りの写真や、小さな思い出の品。視界に入るたびに、気持ちがやわらぐものを置くことで、クローゼットがただの収納ではなく「心が落ち着く場所」になります。

ものを減らしたからこそ、生まれた余白。その余白に、自分にとって大切なものを置く。ぎゅうぎゅうにつめ込んでいた頃は、こんなスペースはありませんでした。でも今は、好きなものが、穏やかに並んでいます。

ミニマリズムは、なにもない空間をつくることではなく、「本当に大切なものが映える場所」をつくること。今日も、扉をあけて心安らぐ瞬間を味わいました。