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徳島藩の藩祖、蜂須賀家政公が残した貴重な史料が見つかりました。

発見したのは、阿波市の男性。

なんと、その史料はネットオークションに出品されていました。

初めて明らかとなった徳島城下発展の真相に迫ります。

蜂須賀家政。

蜂須賀小六の嫡男で、徳島藩の礎を築いた人物です。

2025年、この家政に関するある史料が見つかりました。

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「家政の史料とみて間違いない。入手された方のお持ち込み」

(安岡洸貴さん)
「え~!っていう、まさに運命の出会い」

見つかった史料から、現代に続く徳島をつくった家政のまちづくりを紐解きます。

(記者)
「今回見つかったのは、400年以上前の古文書。なかでも手紙だそう」
「その手紙の差出人は、蜂須賀家政」
「家政は、豊臣秀吉から阿波の国を貰い、徳島城を築き上げ城下町を整備した人物です」

見つかった史料は現在、徳島城博物館に保管されています。

歴史担当の森脇祟文学芸員に、さっそく実物を見せてもらいました。

(記者)
「木箱に入っていて、中から巻物が出てきた」

ついにその全貌があらわに。

(記者)
「わ~こちらですね」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「そうですね」

今から438年前、阿波国の城下町整備に力を注いでいた家政が、越久田という両替商に送った古文書です。

(記者)
「まず、これは本物なんでしょうか」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「本物といって、いいと思います」

(記者)
「それはどうしてですか」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「日付の下を見ると、サインのようなものが書かれてあるのがわかる。『花押』といいまして、本人が書いたという証明になります」
「この時期に使っている家政の『花押』の形と、ほとんど変わりがありませんので、(本物で)間違いないと思います」

古文書には「金一両」や「鳥目十銭」など、お金に関する言葉がたくさん出てきます。

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「金や銀の銭への交換について、その割合、どれぐらいの手数料を取るかを定めた資料です」

(記者)
「徳島のまちづくりをする上での、両替に関するルールが書かれている」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「そうですね」

実はこの古文書、別の史料に記載があったため、存在すること自体は知られていました。

しかし、現物が見つかったことで、新たな事実が発覚したと言います。

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「『両島』って書かれているところ、これが面白い」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「『両島』っていうことは、この当時の徳島城下が2つの島からできているっていうことなんですね」
「2つの島っていうのがおそらく、徳島城の真下にある徳島と寺島、その2つの島から、まだ城下町がコンパクトな形で成り立っていた」
「写しで伝わっていた資料は寺島と書かれていまして、別の言葉になっていたんですね」

(徳島城博物館 歴史担当・森脇祟文 学芸員)
「(本当は)『両島』であることが確認できましたので、そこは非常に大きな発見かなと思います」

歴史的にも貴重な価値のあるこの古文書、見つけたのはこの人、阿波市の公務員・安岡洸貴さん28歳です。

趣味は、古いお金を集めること。

いわゆる、古銭のコレクターとして長年活動してきました。

これまでに集めた古銭の数はなんと、約1万5000点。

(古銭のコレクター・安岡洸貴さん)
「2004年に新紙幣が出て、定期的にお札が変わっていくところに面白さを見いだして、集めてみたいなという想いで」

幼いころから、古銭集めが大好きな安岡さん。

古銭を通して、その時代の人と対話をしているような、気持ちになれるそうです。

(古銭のコレクター・安岡洸貴さん)
「米軍によって、日本上空からばらまかれたビラなんですけれども」
「当時は、戦争になっていて品不足があったので、お金をいくら持っていても意味がないよ」
「今のうちに、いっぱい食べ物を買っておきなさいっていうことを(米軍が)示している」

(記者)
「古銭集めなのに、この紙も集めるんですね」

(古銭のコレクター・安岡洸貴さん)
「裏を見たらわかるんですけど、全部お札のデザインになっているんですね」
「上からばら撒いたときに、お金は拾ってもらいやすい。米軍が考えてですね」

【天の声】
「佐々木さん!安岡さんの古銭トークに夢中になっているようですが、家政の古文書についてちゃんと聞いてください」

失礼しました…。

実はこの古文書、インターネットオークションに出品されていたんです。

安岡さんが見つけたのは、2025年9月のことでした。

(古銭のコレクター・安岡洸貴さん)
「僕、実はベッドで寝ながら見よったんですよ。こうなってしまって、え~っていう、こんなものが出てるんだっていう」

家政の花押を覚えていたという安岡さん。

画像を見て、本物に間違いないと確信したそうです。

(古文書を入手した・安岡洸貴さん)
「京都にあるっていうことが、自分の中では悔しくて。一県民として徳島県民として、これは徳島になくてはならないものだと」
「絶対に、自分が見つけた以上は手に入れなければならないという強い信念があったので」
「自分のポケットマネーの範囲内であれば、MAXどこまででも行こうっていう気持ちでいましたね」

お金で買えること自体が奇跡、そう思った安岡さんは父に相談しました。

(安岡さんの父・實さん)
「息子は、私に口数の少ない子であまり言わないんですけど『ちょっとお父さんお金貸してくれへんか』っていうことで」
「こういうもんっていうのは勝負なんですよ、勝つか負けるかで、負けたら次がないんですよ」
「お金で解決するなら、力になってやろうとおもってね」

父の後押しもあり、無事に落札できました。

現物が届くとすぐさま、床の間に飾って喜びをかみしめたといいます。

(古文書を入手した・安岡洸貴さん)
「目の前に家政がいるような感じがして、興奮しましたね」
「僕自身が、まず皆さんに見てもらいたい気持ちが強いので、僕は1回見るだけでいいなって思って博物館に預けましたね」

この古文書は2026年秋、徳島城博物館で開かれる展覧会でお披露目を予定しているということです。