捨て活で家のものを半分に。40代夫婦ふたりが「本当に手放してよかった」もの
「地震をきっかけに手放す暮らしや捨て活を始めた」というのは、石川県の築35年の賃貸マンションで夫婦ふたりで暮らす深尾双葉さん。負担を減らすことで、心と時間にも余裕が生まれたそうです。そんな深尾さんに、ラクに暮らすためにやめたことや、ものの手放し方についてお聞きしました。

1:自然素材の台所道具は数を減らす

木や土などの自然素材の台所道具。好きでたくさん集めていましたが、現在は必要なものだけに数を絞っています。
水を吸う素材が多いため使用後の乾燥には時間がかかり食卓テーブルはいつも道具でいっぱいに。わが家の台所は狭く、できる限りものは見せないことを心がけてるため、乾ききらなかった道具をしまうことに歯がゆさを感じていました。
今は箸、まな板、木ベラ、おひつが毎日使う自然素材のものです。このくらいであればリビングの棚の一角を少し使うだけで場所は取らず、部屋の景観もすっきりをキープできています。
2:季節の雑貨を飾ることをやめた

若い頃は季節ごとの雑貨を買い集めていましたが、あるときからそのほとんどを手放しました。
巡る季節は外の風景や生けた花、旬の食材を使った料理などから味わうようになりました。
大きく場所を取っていた雑貨の保管場所があくことで部屋のなかに余白が生まれ、四季によって変化する風の香りや光の美しさがより鮮明に感じられるようになりました。
3:おかずの品数を減らす日をつくる

お米を食べることの大切さに気がついてからは、おかずの品数を思いきって減らす日をつくりました。
今までは4種類ほどのおかず、みそ汁、ごはんというのが定番。料理は楽しいけれど毎日のこととあって、休みたいと思う日もあるのが正直なところ。
お米をしっかり食べて、おかずのメインは具だくさんみそ汁にプラス1品というシンプルな食事の日を取り入れることで、料理の手間を省くことと体のリセットにもつながりました。このような日をあえてつくることで、また新たな気持ちで楽しく料理に取り組むことができています。
「捨て活」で家のものを半分に減らした

実家を出て1人暮らしを始めるタイミングで、たくさんの家具と本、器などを持ってきたため、元々持ちものが多く、収納からあふれるほどの物量を所有していました。
今年の2月に本格的な「捨て活」を始めてからは、家のものを半分ほどまで減らしました。詳しくは数えていませんが、数にすれば小さなものから大きなものまで合計600点位のものを手放したと思います。
好きなものだけをもつということを意識していたつもりですが、心のどこかでものはあればあるだけ幸せという考えがしみついていたように感じます。その結果、本当に好きなもの以外も所有することとなり管理が大変な状態になっていました。
ここでは、「捨て活」で手放したなかで、とくに捨ててよかった、管理がしやすくなった、と感じているものをご紹介します。
●1:好みから外れた服と靴

まず、好きではないのに手元に残していた服と靴を手放しました。
元々は着物を含めると80着ほど所有していたかと思います。それを3分の1まで減らしました。主に黒と白以外の色味のある服、柄物、好みの変わったもの、買ったときに高かったからという理由だけで取っておいた服、使用頻度の低い靴を手放しました。
また、ベッドルームに置いていた大きなオープンキャビネットを手放したことをきっかけに、和室に置いていた引き出しつきのキャビネットをベッドルームに移動させました。これで、衣類の管理が格段にラクになりました。
和室に置いていたキャビネットには下着やパジャマ、タオル類を入れています。ベッドルームにクローゼットがあってそこで着替えるのですが、和室に下着類があるので以前はベッドルームと和室を行ったりきたりしていました。家族からも毎朝、使いづらいと苦情を言われていました。
同じ用途のものが離れた場所にあると管理が難しく、全体の服の数も把握できていない状態だったのです。
好きではない服を手放したことで、家の中にあちこちに置いていた衣類が1つの部屋にコンパクトにまとまり、全体の管理がしやすくなりました。
●2:使用頻度の少ない家具、家電、小物、食器

実用性のない家具、登場回数の少ない家電、来客用の食器、季節の飾り物など、使用頻度を基準として考え、活躍できていないものから手放しました。
これらのものは、いつ来るか分からないときのためや、自分ではなくだれかのために所有していたものでした。
これらを手放すことで所有しているものがすぐに把握できるようになりなりました。余計なものがなく視界がすっきりと気持ちよくなり、家で過ごす時間が好きになるなどの変化もありました。
ものを減らしたら家事はラクになり頭もすっきり

以前は家のなかにいるときに視界に多くのものがあると情報過多に感じ、頭のなかが整理されていない感覚がありました。今は、ものが少なくなったことで、頭のなかがすっきりして集中力が増したように感じています。目の前のことにしっかりと腰を据えて向き合うことができています。
SNSで大切な家具を手放すお知らせをする

YouTubeで捨て活の様子を公開したら、視聴者さんからお問合せをいただき、家具の引き継ぎ先が決まるということが度々ありました。
おもに手放したのは、経年により美しさが増す古道具や、手入れをすることで木製品の木肌がしっとりと色濃く変化をしていくアンティークの家具などです。
捨てるのではなく、できれば次の方にこれからも長く使っていただきたい…と考えていた家具ばかりでしたので、お声がけをいただくことで手放す後ろめたさがなくなっていくのを感じました。ゴミを出さないという意味でも、大切に使っていただける方を探すことは最善の方法だと考えています。
メールやDMで詳細のやり取りを重ね、遠方にお住まいの方にはヤマトのらくらく家財便を利用しました。ヤマト運輸の方が自宅に集荷にきてくださり、梱包から搬出入をしていただけるサービスです。これなら、初心者でも無理なく大物家具をスムーズにお届けすることができます。
オープンキャビネット、木製テーブル、スチールの折りたたみテーブル、ほかには照明やカゴなども家具と合わせて引き継ぎました。
私の場合はYouTubeで募集をしましたが、ほかのSNSでも可能だと思います。たとえば、インスタグラムのストーリーズで募集する方法はとても手軽にでき、好みの近い友人やフォロワーさんが見てくれているので、引き継いでいただける確率もグッと上がると思います。「ものの命を繋いでいくことが大切」だと感じました。
信用できるリサイクルショップに引き取りをお願いする

手放す家具を動画に掲載後、問い合わせのなかったものについては市内のリサイクルショップに引き取りに来ていただきました。セレクトリサイクルショップと銘打っているお店のため、きちんと店主の目により選ばれたリサイクル品を取りそろえている印象のお店です。
リサイクルショップにお願いしようと思ったきっかけは、ひとり暮らしの頃に実家から持って来た家具でした。両親に返却しようと連絡を取ったのですが、実家でも不要なので自分で処分してくださいとの返答が。歳を重ねた両親は絶賛終活中だったのです。好みから外れてしまった家具なので手放したい、しかし、思い出もありまだまだ使えるものをゴミとして処分するには忍びない。そんなわがままな思いを巡らせながら途方に暮れていたときに、こちらのお店にお願いしてみようと思いつきました。
引き取っていただいた家具は大きな本棚2つ、どっしりと重く置き場所に困っていた鏡、色の固定化を行ったため部屋の雰囲気に合わなくなった赤い棚などで、すべてを快く引き取ってくださいました。
お店のインスタグラムを見ると、すぐに引き継ぎ手が決まった様子でホッとひと安心。自分で粗大ゴミに出す前に、プロに任せてよかったとしみじみ感じました。
捨て活をする際、手放すと決めたのにまだ家の中にある…ということがストレスとなり作業の進行を遅らせてしまいます。とくに家具は小物と違って場所を取るため、早めに家から出すことが片付けるモチベーションにも繋がります。
手放すと決めたら即行動、が家具を処分する際のポイントになると思います。大きな家具の手放し方に困ったら、ぜひご紹介した2つの方法を参考にしてみてください。
