JRT四国放送

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剣道・居合道・杖道、3つの武道で有段者となった女性が県内にいます。

これら3つの武道で、女性が同時に段位を持つのは、県内では初めてということです。

どのような想いで、武道と向き合っているのか取材しました。

■「剣道」「居合道」「杖道」 三武道で段位

(大前真由美さん)
「三道(の有段者)になるというのは、周りからも聞いていたので、意識はしてました」

松茂町の、大前真由美さん51歳。

大前さんは8月3日、約128センチの白樫の棒で木刀の攻撃を制する武道「杖道」の審査会で、初段に合格。

これまでに取得した「剣道三段」と「居合道初段」と合わせて、3つの武道で有段者となりました。

女性では、県内で初めてです。

(大前真由美さん)
「有段者といっても、まだまだ未熟と言いますか」
「本当にスタートラインに立った気持ちなので、これからが始まりだと思っています」

大前さんが武道と出会ったのは、中学・高校での剣道部でした。

3年前に「剣道」を再開し、その稽古の中で上達に役立つとして、「居合道」と「杖道」を勧められました。

■「武道」と向き合う日々

今は、1週間のうち剣道を3.4回、居合道と杖道を1回程度練習しています。

昼間の会社勤めのあと、ほぼ毎日、武道と向き合います。

■まずは「剣道」の稽古

この日は、鳴門市で行われている剣道の稽古会に参加。

大人から子どもまでの剣士、約20人と共に汗を流します。

剣道を再開してから、ここでの稽古会に参加し始めた大前さん。

この日の練習は約1時間でしたが、休憩をとらず15人連続で稽古をしました。

(記者)
「きょうの練習はどうでしたか?」

(大前真由美さん)
「いい汗かけました。まだまだ返し胴とか、いろんなものができてないので」
「これから稽古していきたいと思います」

■「杖道」と「居合道」を連続稽古

別の日の夜。

この日は、松茂町の道場で杖道を約1時間。

そのまま続けて、居合道を約1時間行いました。

(大前真由美さん)
「居合っていうのは、実在する相手がいない、自分で作り上げた相手なので」
「自分と向き合える時間になるので、いつも稽古が終わった後は心が整っているというか」
「とても落ち着いた感じです」

■「基本を疎かにせず一生懸命」

3つの武道全てを指導する剣道七段の武田修典さんは、大前さんについてこう話します。

(徳島修武館道場・武田修典 道場長72歳)
「やっぱり努力家っていう一言ですかね」
「剣道にしろ、居合道にしろ、杖道にしろ、基本が一番大事なんですけど」
「それを疎かにせずに、一生懸命やっている」

(記者)
「今後、大前さんに期待したいことなどは?」

(徳島修武館道場・武田修典 道場長72歳)
「期待というか、私も教えられるところがあるんで、共に精進していこうと思っています」

■防具の手入れも大切に

武道の修練には日々の積み重ねが欠かせません。

防具の手入れもその1つです。

(記者)
「防具とか何年ぐらい使われよんですか」

(大前真由美さん)
「剣道始めた時に買ったので、面と小手は3年ちょいですね」(記者)
「整備をするとしないとでは、防具も心持ちも違ったりしますか」

(大前真由美さん)
「違うと思いますね、中学の時とかはそこまで考えてなかったんですけど」
「大人になってから使う物って大事だなっていうのは、思うようになりました」

■自宅でも素振り100本

自宅では素振り100本と、居合の形の自主練習をほぼ毎日欠かしません。

そんな大前さんの一番の理解者、夫の良和さんは全面的に協力しています。

■「頑張る姿を応援」

(夫・大前良和さん 59歳)
「頑張ってる姿見て、家族としてはいいなっていうところはあります」
「健康でいてくれるのが一番いいんで」
「(今後)県外とかも行ったりする場合は、応援に行ったりとかしたいなとは思ってます」

(大前真由美さん)
「県外の試合とか駐車場が止めにくい」
「練習の時とかに送ってもらったりとかしてるので、いろいろ助けてもらってます」
「(今後も)よろしくお願いします」

(夫・大前良和さん)
「まぁ頑張ってくれたら」

■「終わりがない」「生涯稽古」

道場の先生や家族らに支えられながら、武道に励む大前さん。

今後の目標は?

(大前真由美さん)
「まず目先の目標としては、11月にある居合道の審査で、二段に合格することなんですけども」
「合格すれば次は三段、終わりがないですよね」
「なので最終的な目標としては、心と身体の健康のために(ずっと)続けることが目標です。生涯稽古です」

■3武道でさらなる高みへ

剣の道。

居合の道。

そして、杖の道。

三つの道を同時に歩む大前さん。

剣道が胴体なら居合と杖を翼にして、さらなる高みへとはばたきます。

挑戦はまだまだ続きます。