大阪府咲洲庁舎に入居していた「さきしまコスモタワーホテル」の開発業者が破産、負債約72億円
破産管財人には山形康郎弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、大阪市中央区北浜2-5-23 小寺プラザ12階、電話06-6231-3210)が選任されている。
しかし、想定以上に工事費用がかかったことに加え、家賃や光熱費などの固定費がかさんだことで、設立以降、収益性は低調に推移。金融機関からシンジケートローンで31億円超の借り入れを行っていたことで負担が重く、不採算の状態が続き、2019年末より一部の支払いに遅れが生じるなど不安定な経営状態が表面化していた。さらに、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大に伴い、インバウンド客を中心とした利用客からのキャンセルが相次いだうえ、国内旅行客の需要も著しく低下したことから資金が枯渇。金融機関へ返済猶予を要請することで経営の立て直しを図っていた。
こうしたなか、賃料や管理費などを滞納したとして、大阪府が2020年7月に賃貸借契約を解除。同年11月には大阪府から支払いと退去を求めて提訴されていた。
この間、行動制限が徐々に緩和されたことを受け、修学旅行客の取り込みなどにも力を注いでいたが、2023年2月期の年収入高は約1億8200万円にとどまり、6億円以上の営業赤字を計上するなど苦戦が続いた。
係争については、2024年6月5日に大阪高裁より未払い賃料など約26億円の支払いと物件の明け渡しを命じる判決を受けた。さらに、同年8月には強制執行を免れるために資金を隠したとして、強制執行妨害目的財産損壊等(財産の隠匿)容疑で代表らが逮捕される事態となっていた。
ホテルは同年10月31日をもって閉館している。
負債は申請時点で約72億円。
