岸田文雄前首相 米大統領選でトランプ氏の“勝因”分析「経済とか不法移民が多くの国民に響いた」
岸田文雄前首相(67)が6日、BSフジ「BSフジLIVEプライムニュース」(月〜金曜後8・00)に生出演し、5日(日本時間6日)に投開票された米大統領選について語った。
共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)との戦いは、大統領選史上まれに見る大接戦との見通しが伝えられる中、トランプ氏は激戦州のノースカロライナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州などで勝利を確実にするなど、過半数の270人の選挙人獲得へ大きく前進。トランプ氏はフロリダ州で勝利宣言を行い、米ABCニュース、FOXニュース、CNNと複数主要メディアがトランプ氏の勝利が確実と報じている。
番組では、トランプ氏の勝利が確実になった前提で、岸田氏に印象を尋ねた。岸田氏は「直前まで正規の大接戦だとマスコミ挙げて、世の中挙げて言っていましたので、結果を見ますとあっけないほどスムーズに結論が出た。意外だなというのが正直なところ。」と、早期の決着に驚きを口にした。
日本の衆院選では、自民党派閥による政治とカネの問題がクローズアップされた選挙で、自民が大敗。国民の手取りアップなどを掲げた国民民主党が大躍進した。その論点を踏まえた上で、岸田氏は「民主党が訴えた民主主義の危機とか、中絶権という選挙の争点よりは、トランプ陣営が訴えた経済とか不法移民とか、そういう方が多くの国民に響いた。これが、結果が意外なほど差が開いたことにもつながっているのかなと感じています」と指摘した。
日米首脳会談について、石破茂首相はこの日、「調整中」とした。岸田氏は「できるだけ早く相手と接点を持って、いい印象を持ってもらうのが、最も大事なポイントだと思う。早いタイミングで会うことは理にかなった大事なことではないか」と見解を示した。