【キム・ヒョンジュン】「心躍りました」――日韓合作ドラマ『彼女のいない時間』で主演【インタビュー】
ドラマ『花より男子〜Boys Over Flowers』(2009年)で俳優として大ブレイクしたキム・ヒョンジュンが、6年ぶりとなる連続ドラマ『彼女のいない時間』(11月6日(水)より放送)に出演する。
日本のメ〜テレ(名古屋テレビ放送株式会社)と韓国の製作会社PH E&Mが共同製作した本作は、松岡達矢が監督を務め、脚本をキム・ソンジンが手掛けた日韓合作ドラマ。キム・ヒョンジュンが演じるのは、事故で日本人の妻を失い、妻に関する記憶を思い出せなくなってしまう主人公のチャ・ウンテ。妻の後を追うために彼女との思い出の場所を訪れた先で、不思議な少女(天翔天音)につきまとわれて困惑する。
11月22日発売の『韓流ぴあ2025年1月号』では、キム・ヒョンジュンが表紙・巻頭に登場! ドラマにまつわる深いお話はもちろん、来年デビュー20周年を迎えるSS501のアニバーサリーの予定に関してもじっくりきいています。
雑誌に先駆け、Webでもキム・ヒョンジュンのインタビューをお届け!
6年ぶりの出演作は日韓合作ドラマ
――6年ぶりの連続ドラマ出演ですが、『彼女のいない時間』への出演オファーを受けた決め手というのは何だったのですか。
「『彼女のいない時間』は日韓合作ドラマです。俳優として合作ドラマに出られるチャンスなんて、なかなか訪れるものではない貴重なものですから、心が踊りました。一方で、日本語のせりふが多いし、僕がこの作品に出るべきか、悩みもしました。でも、日本語がぎこちなくても、日本語が上手く話せる以上に与えられる感動があるんじゃないかと考えたんです。演技から役の気持ちをしっかり受け止めてもらうことができれば、そして役の感情をリアルに伝えることができれば大丈夫なんじゃないかという考えになれたので、作品に参加することを決めました。それに僕は、子どものころから日本の映画に興味があって。『Love Letter』や『いま、会いにゆきます』などの日本映画にたくさん影響も受けてきました。だから、日本の優秀な監督やスタッフの皆さんと一緒に、日本の作品に参加できることになり感謝しています。監督も、長い撮影期間に僕がしっかり演技できるように、現場作りから始まって、さまざまなサポートをしてくださいましたし、相手役の天翔天音さんも演技でしっかりと僕に応えてくれました。僕にとって難しい挑戦ではありましたが、うまく演じることができたと思います」
先行試写会で改めて感じたこと
――オンエアに先駆けて、10月14日には都内で『スペシャル先行試写会』が行われました。ヒョンジュンさんも客席の後ろでご覧になっていましたが、改めて作品を見て、どんなことを思われましたか。
「僕と天音さんは、客席の後ろの席で見ていたのですが、観客の皆さんはスクリーンに夢中で、誰も僕たちに気付いていませんでした(笑)。僕は役者という立場ですが、こうして大きなスクリーンで観客の立場で客観的に作品を見ることができて、改めてドラマの流れをしっかりと確認することができたし、美しい作品だなと思い、感動しました。そこで新たに気付いたこともあったんです。ファンの皆さんに見ていただくというほかに、試写会にはこういう効用もあるんですね」
――どんなことに気付かれたのでしょう。
「ウンテと少女がスカイウォークという展望台に行くのですが、そこで少女とウンテの関係性が大きく変化します。でもこのシーンでの変化って、物語を最後まで見て、すべてが理解できたときにより鮮明に分かるものだと思えたんです。だからぜひ、ドラマ全4話を見終わった後にもう一度見直してもらえると、このシーンの持っている意味がちょっと違う角度から見えるかもしれません。そんな楽しみかたもいいかなって」
――すてきな提案ですね。冒頭でも「日本語心配だった」とおっしゃっていましたが、ほぼ天翔天音さんとの二人芝居で、日本語のシーンが本当に多かったですね。
「そうなんです。だから、撮影していない時間は、ずっと台本を抱きしめながら生きていました(笑)。これも試写会で皆さんと一緒に見ていて改めて思ったのですが、キム・ヒョンジュンとしてではなく、ウンテとしてしっかりせりふを言えていましたよね。ウンテにしっかりのめり込むことができた成果かな。ウンテの想いがしっかり皆さんに伝わるとうれしいです」
『彼女のいない時間』は希望を感じられる作品
――最後に、ドラマ『彼女のいない時間』の見どころを教えてください。
「愛、離別、痛み、寂しさ、悲しさ……、さまざまな感情が出てきますが、そこから最後には、しっかりと希望を感じていただけると思います。人間は慣れてしまうと、何が大切なのかを忘れてしまいます。この作品を見て、皆さんのそばにいる方に対しての愛情をまたしっかりと確認して、明日を生きるための糧にしていただけたらうれしいです」