【ワシントン時事】米大統領選は5日、全米各地で投開票され、2度の暗殺未遂を乗り切って返り咲きを狙う共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と女性初の大統領を目指す民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)が激しく競り合っている。

 トランプ氏は勝敗を左右する激戦州の南部ノースカロライナ、同ジョージア両州を制した。

 トランプ氏は残る五つの激戦州でも総じて優勢。5州のうち、4年前の前回大統領選で民主党が勝利した「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」に位置する東部ペンシルベニア、中西部ミシガン、ウィスコンシンの3州の勝敗が最大の焦点となる。

 米メディアによると、米東部時間6日午前1時(日本時間同日午後3時)時点で、トランプ氏は全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人計538人のうち243人を獲得し、過半数(270人)に迫っている。ハリス氏は194人を確保した。

 トランプ、ハリス両氏はそれぞれの地盤を固めた。米メディアの開票速報によれば、トランプ氏は南部フロリダ、テキサスなど24州で勝利を確実にした。ハリス氏は東部ニューヨーク、中西部イリノイなど15州と首都ワシントンを押さえた。フロリダ大の集計では、郵便を含む期日前投票者数は約8600万人に上った。