「こわい本 吉祥寺の謎」のポスター

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 「漂流教室」や「まことちゃん」などで知られ、ホラーやギャグ漫画の新たな世界を切り開いた漫画家の楳図かずお(うめず・かずお、本名・一雄=かずお)さんが10月28日、東京都内のホスピスで死去した。88歳だった。関係者によると胃がんを患っており、療養中だった。葬儀は関係者で執り行われた。

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 武蔵野市では、8月15日から街歩きイベント「楳図かずお こわい本―吉祥寺の謎―」が開催されている。

 楳図さんの本格ホラーシリーズ「こわい本」の世界をベースに、漫画で展開される物語と、吉祥寺の街を歩きながら謎解きを楽しめるイベント。企画制作の株式会社BOUKEN WORKSの担当者によると、楳図さんとは出版社を通じて23年の春頃からやりとりを重ねており、今年8月に完成した成果物を見てもらっていた。楳図さんも地元での催しを「喜んでいた」という。同社の担当者は「楳図先生の新しい形の財産として地域に残るものに関われたことを光栄に思います」とコメント。同イベントは、3年間行う予定となっている。