ロシアのプーチン大統領の側近であるロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、米国がウクライナ戦争に持続して関与すれば第3次世界大戦を体験することになるだろうと警告した。

スカイニュースとニューズウイークなどが2日に伝えたところによると、メドベージェフ副議長はこの日ロシア国営RTとのインタビューで、「米国が『ロシアは決してどんな限度も越えないだろう』と信じるのは間違ったこと」としながらこのように明らかにした。

メドベージェフ副議長はウクライナをNATOに加入させるのは世界大戦を選ぶようなものと強調した。

彼は昨年11月に死去したキッシンジャー元米国務長官に言及して「キッシンジャー氏は死ぬ直前、まるで若干の後悔を感じたかのように『いまやわれわれはウクライナをNATOに加入させること以外には選択の余地がない』と提案した」と話した。

続けて「キッシンジャー氏はこの部分でミスをしたと考える。そのような事前決定はない。なぜならある約束と第3次世界大戦を起こす可能性の間で何を選択するかは依然として明らかなためだ」と明らかにした。

ロシアはウクライナが西側にロシアを深くまで打撃する長距離武器使用を許容してほしいと要請すると核兵器使用条件を取り決めたドクトリンの変更を推進し西側に核警告メッセージを投げている。

ロシアが推進中の核ドクトリン改正案は核兵器非保有国にまで攻撃対象を開いており核兵器使用のハードルを下げることを骨子とする。同盟国ベラルーシにロシアの核の傘を拡張したのも特徴だ。

メドベージェフ副議長は第3次世界大戦を避けるためにはこうしたロシアの核警告を深刻に受け入れなければならないと強調した。

その上で米国と欧州の当局者はキッシンジャー元長官が見せた先見の明と鋭利さを備えられなかったと指摘した。