パーフェクトFWだったファン・バステンは現代でもバロンドールを獲れた? 今も語られる伝説の実力
10月31日、オランダのレジェンドであるマルコ・ファン・バステン氏が60歳の誕生日を迎えた。現役時代にはアヤックスとミランでゴールを量産し、1988、1989、1992と3度もバロンドールを受賞したレジェンドストライカーだ。
世代が違う選手を比較するのは簡単ではないが、伊『Gazzetta dello Sport』は60歳の誕生日を迎えたタイミングで再びファン・バステン氏にスポットを当てていて、現代でもバロンドールを獲れたはずだと才能を絶賛する。
「今現役だったとしてもファン・バステンは世界最高の選手になるだろうし、バロンドールだって獲るだろう。ファン・バステンはフットボールの世界でも最もユニークな選手の1人であり、彼の世代において彼と並び称されるのは怪物ロナウドだけだ。当時のセリエAで得点王を2度獲得し、バロンドールも3度受賞。今のセリエAのレベルならば絶対的な支配者となるに違いない」
「なぜファン・バステンが現代の選手よりもはるかに強力なセンターフォワードだったかを説明するのは簡単だ。ペナルティエリアでの動き、シュートテクニック、クレバーなアタッカー、チームメイトとの連携を得意とするアタッカーなど様々なタイプがいるが、ファン・バステンはその全てが出来た。並外れたドリブラーであり、優れたスナイパーでもあり、チームメイトとの連携も彼にとっては自然なことだった。ファン・バステンはフリットやドナドーニ、ライカールト、アンチェロッティといった選手たちとピッチで対話していたのだ」
怪我に泣いたキャリアではあったが、紛れもない天才だ。オランダ代表では1988年にEUROを制しているが、今後オランダサッカー界からファン・バステン級のストライカーが出てくることはないかもしれない。