500ウォン硬貨だけではない?日本で横行する「韓国硬貨」を使った詐欺、韓国人観光客も被害に遭うアイロニー

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日本を最も訪れる外国人観光客である韓国人の仕業だろうか。日本各地で「500円玉」ではなく、不正に使われた「500ウォン玉」が紛れ込む事態が相次いでいるという。

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500ウォンを日本円にすると、約54円だ。価値は10分の1ほどしかない。

この500ウォン玉を故意に使うと、詐欺罪や窃盗罪になる可能性があることから、お店側が顧客へのお釣りで500ウォン硬貨を間違えて渡してしまわないかと危惧しているそうだ。

形や大きさを利用した韓国硬貨を使った詐欺といえば、1990年代に頻繁に見られた。その際は、500円硬貨よりやや重い500ウォン硬貨の周りを削ったり、穴をあけたりすることで、主に自動販売機を誤認させてお釣りを盗むという手口だった。

注意が必要なのは、500ウォン玉だけではない。

2015年頃には100円玉の代わりに100ウォン玉を混ぜる手法もあった。大きさは若干異なるが、100ウォン硬貨の重みやデザインが100円玉に似ていることを利用したのだ。この手口は今も使用されている。

(写真=サーチコリアニュース)上段500ウォン硬貨と500円硬貨、下段100ウォン硬貨と100円硬貨

興味深いのは、日本側だけが被害を受けているわけではなく、訪日した韓国人観光客も被害に遭っているというところだ。

今年2月、とある韓国オンラインユーザーが写真と共に「福岡旅行に行って、少し古びたカフェに入ったところ、硬貨詐欺に遭った。お釣りをもらったが、100ウォン硬貨が混じっていた」と明かした。

そのユーザーは「日本の店はほとんど現金決済を好むので、硬貨が多くなるが、こんな詐欺に遭うとは夢にも思わなかった」と憤りを表していた。

被害に遭う人が少なくないからか、韓国メディア『アジア経済』が「日本旅行に行くのなら“これ”を必ず確認しなければ…現地人もされる」という記事で、「日本でお釣りとして100円玉の代わりに100ウォン硬貨を受け取ったという被害報告が相次いでいる」と報じたほどだ。

関連ニュースを受けて、韓国のオンライン上では「最初に500ウォン玉を使ったのは韓国なのでは」「日本のお店が故意に100ウォン玉を渡す確率と、観光客が100ウォン玉を使う確率のどちらが高いだろうか。考えるまでもない」「昔の500ウォン玉の犯人は中国人だったはず」「未だに現金を使っているから…」といった声が上がった。

いずれにしても日頃から、500ウォン玉や100ウォン玉への注意を高めたほうが良さそうだ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)