日経平均株価
始値  38960.20
高値  39119.67(11:23)
安値  38775.59(09:13)
大引け 38954.60(前日比 -27.15 、 -0.07% )

売買高  15億0134万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4127億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小反落、引け際の大口売りでマイナス圏へ
 2.朝方に下値を試した後切り返すも、上値重い展開続く
 3.総選挙控え、3万9000円台では持ち高調整の売り優勢
 4.米ハイテク株高受け、半導体関連が買われ全体支える
 5.売買代金は3兆4000億円台、約1ヵ月半ぶりの薄商いに

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比36ドル高と3日続伸した。ネットフリックス の好決算を背景にハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、方向感の見えにくい地合いとなり、日経平均株価は引け際に軟化し小幅ながら反落となった。前週末の米株高の地合いを引き継げなかった。

 21日の東京市場は、朝方に売り買い交錯で始まった後、海外投資家とみられる大口売りに下値を試す展開となった。しかし、その後はじりじりと水準を切り上げ、前引け近くに日経平均は3万9100円台まで買われこの日の高値をつけた。前週末の米国株市場でハイテク株中心に堅調な値動きで、これに追随し半導体関連株などを買い戻す動きが誘発された。しかし、上値の重さが意識され、その後は3万9000円台を挟みもみ合う展開に。それでも後場はおおむねプラス圏で推移したが、取引終了間際に先物を絡めた売りが出て、日経平均を押し下げている。27日に投開票が行われる衆議院総選挙を控え、3万9000円台ではポジション調整の売り圧力が強い。プライム市場の売買代金は3兆4000億円台にとどまり9月3日以来約1ヵ月半ぶりの低水準だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、売買代金2位となった三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連株が利食われた。フジクラ<5803>も軟調。東洋証券<8614>が急反落、ベイカレント<6532>も大幅安。北陸電力<9505>、北海道電力<9509>、九州電力<9508>など電力株への売りが目立つ。ジンズホールディングス<3046>も安い。
 反面、売買代金で断トツとなったディスコ<6146>が上昇したほか、アドバンテスト<6857>の上げ足の強さが目立っている。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置大手は総じて堅調だった。ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が上値を追った。霞ヶ関キャピタル<3498>が高く、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。インターメスティック<262A>が値上がり率トップ、サンウェルズ<9229>、PKSHA Technology<3993>なども値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、SBG <9984>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約110円。うち56円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、TDK <6762>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)銀行業、(4)食料品、(5)保険業。

■個別材料株

△モノタロウ <3064> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価2800円に増額修正。
△マーケットE <3135> [東証P]
 生成AI活用の業務効率化策を手掛かり視。
△クラウドW <3900> [東証G]
 DX内製化支援サービスを提供開始。
△パークシャ <3993> [東証P]
 AI関連株への資金シフトが本格化。
△エクサWiz <4259> [東証G]
 宝印刷と株主総会の想定問答の作成支援開始。
△楽天グループ <4755> [東証P]
 楽天モバイルの契約数が800万回線を突破。
△プラスゼロ <5132> [東証G]
 「AEI」の社会実装の担い手として頭角現す。
△ファーストA <5588> [東証G]
 会計DX担うAIソリューションを評価。
△ABEJA <5574> [東証G]
 エヌビディア 関連の一角でAIソフトウェア関連株の物色人気。
△イトクロ <6049> [東証G]
 第4四半期に特別利益を計上へ。

▼JT <2914> [東証P]
 カナダのたばこ訴訟で3社に3.5兆円の和解案提示が明らかに。
▼東洋証券 <8614> [東証P]
 上半期営業減益見通しをマイナス視。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)インターメス <262A>、(2)Jテック・C <3446>、(3)サンウェルズ <9229>、(4)イオンファン <4343>、(5)マーケットE <3135>、(6)パークシャ <3993>、(7)理計器 <7734>、(8)ローツェ <6323>、(9)チヨダ <8185>、(10)タツモ <6266>。
 値下がり率上位10傑は(1)東洋証券 <8614>、(2)住友ファーマ <4506>、(3)ベイカレント <6532>、(4)ユニチカ <3103>、(5)群馬銀 <8334>、(6)北陸電 <9505>、(7)IHI <7013>、(8)三菱重 <7011>、(9)北海電 <9509>、(10)九州電 <9508>。

【大引け】

 日経平均は前日比27.15円(0.07%)安の3万8954.60円。TOPIXは前日比9.07(0.34%)安の2679.91。出来高は概算で15億0134万株。東証プライムの値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は888となった。東証グロース250指数は631.91ポイント(8.54ポイント高)。

[2024年10月21日]


株探ニュース