米大統領選激戦州ノースカロライナで期日前投票開始

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Stephanie Kelly

[ヘンダーソンビル(米ノースカロライナ州) 17日 ロイター] - 11月5日の米大統領選の激戦州の一つ、南部ノースカロライナ州で17日、期日前投票が始まった。ハリケーン「へリーン」の被害が激しかった地域で、数週間たった現在も住民の一部は電気や水道が使えず、電話の不通状態が続いているものの、有権者が相次いで投票所に足を運んだ。

同州はジョージア州などと同様に、州全体で見た場合の投票傾向が一定でなく、大統領選の趨勢に決定的な影響を及ぼす可能性があるスウィングステート(揺れる州)の一つだ。

ノースカロライナ州では現在、民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領の支持が拮抗しており、世論調査会社ファイブサーティエイトの州内調査ではトランプ氏48%、ハリス氏47.5%と大接戦を演じている。

ハリケーン「ヘリーン」の影響にも関心が集まっている。6州で計200人超の死者を出し、被害額は数十億ドルに上っており、投票率への影響を巡って懸念が浮上している。

ノースカロライナ州で最も被害が大きかった地域には、共和党と民主党のどちらの候補への支持が強いか、郡ごとに傾向がはっきりしているところがある。

州の選挙管理委員会は「ヘリーン」による投票所への被害を数週間かけて精査した。連邦政府により甚大な被害が宣言された州西部の25郡では、17日に期日前投票所が76カ所に開設される。「ヘリーン」が襲来する前には80カ所が計画されていた。