『おむすび』写真提供=NHK

写真拡大

 NHK連続テレビ小説『おむすび』より、谷藤海咲のインタビューコメントが公開された。

参考:みりちゃむの芝居は“ロナウジーニョ”? 『おむすび』CPが若手キャストの起用理由を明かす

 本作は、平成・令和を舞台にしたオリジナル作品。“ギャル”だった主人公が栄養士となり、現代の抱える問題を解決していく。脚本は『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)、『正直不動産』(NHK総合)などの根本ノンジが手がけている。

 谷藤が演じているのは、ハギャレンのメンバーであるタマッチこと佐藤珠子。子どものころからダンス好きで、ハギャレンではパラパラの振付を担当している。筋が通らないことを良しとしない、一本気タイプだ。

 オーディションでタマッチ役を射止めた谷藤。意外にもパラパラは初挑戦だったという。

「タマッチ役のオーディションには、ダンスの審査があったんです。周りのみんなが得意なダンスを披露する中、私は見よう見まねでパラパラに初挑戦。自分なりに振り付けも考えて臨んだんですけど、幼い頃からやってきたヒップホップやジャズダンスにすればよかったかな、ミスったかな……? とどんどん落ち込み、手応えゼロでオーディションが終わりました。だから、連絡が来たときは本当にびっくり! タマッチ役ではないと思い、まず『何の役ですか?』と聞いた記憶があります。ちなみに、本当のパラパラをRumiさんから教えてもらった今、改めて振り返ると、オーディションでやった私のパラパラは全然違うものでした(笑)」

 タマッチを演じる中で自身にもポジティブな影響をもたらしていることを谷藤は明かす。

「タマッチの情熱がどこにあってハギャレンに対してどう思っているのか、監督と相談しながら役を作っていきました。よく出てくる『筋通ってなくない?』というセリフに、彼女の全てがあらわれていると思います。タマッチは総代表のルーリー(真島瑠梨/みりちゃむ)に負けないぐらい、ハギャレンに強い思いを持っているんです。だからギャルを悪く言われると、もう本当に許せなくなる。カッとなるスイッチが入るシーンは、何でカッとなったか皆さんに気づいてもらえたら嬉しいなと思いながら演じています。私自身も『やると決めたらやり通す』とか『変な言い訳をしない』という気持ちがあるので、タマッチがムスビン(結/橋本環奈)に抱く鬱憤はすごく理解できました。ただ、難しかったのがギャルならではの切り替えのはやさ。ムスビンにさんざん当たっていたのに、もう一緒にプリクラ撮るの!?って思うじゃないですか(笑)。でも、その1日経ったら忘れちゃうぐらいのポジティブさや引きずらないところが、ギャル持ち前の明るさに繋がるんでしょうね。タマッチにとってハギャレンは最高に楽しいチームだから、その前に何があってもみんなといれば楽しい!ということだと思います。ギャルって本当に人生楽しそうで、未来よりも今! みたいなところに憧れがあったので、タマッチを演じて自分も少しそうなれている気がして嬉しくなりました」

 主演の橋本環奈とは初共演。第15話の結のシーンには、本番中に思わず涙が出そうになったそうだ。

「朝ドラの撮影現場は堅い感じなのかと思っていたんですが、共演者さんもスタッフさんもすごくアットホームです。橋本環奈さんとは初共演です。もちろんテレビに出てる姿を見ていたし、溌剌とした方だとわかっていましたが、実際に会うと本当にあのまんまのキャラクターで、何ならもっとフレンドリー! 朝ドラの撮影はハードだと思うのですが、全然それを見せないのでずっと感心しています。共演して印象的だったのは、タマッチがムスビン(結)に「かっこよかったよ」という第3週・第15回放送のシーン。ムスビンが怖い相手に向かってギャルのことを熱弁してくれる瞬間、すごく嬉しくなって本当に泣きそうでした。タマッチは泣くキャラでもないし、ここで泣いたらタマッチちょっとダサイか……と我慢したけどとてもいいシーンだなと思います」

 最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。

「来週放送される糸島フェスティバルでは、いよいよハギャレン5人でステージに立ちます。ムスビンが入った5人の見え方がいいんです!ぜひ楽しみにしていてください。それに、エキストラをして下さった糸島の方々がすごく上手で、ステージ上で本当にライブをしている気持ちになりました(笑)。パラパラは本番の2カ月前ぐらいから時間をかけて練習してきましたし、撮影にも何日もかけたので、熱量高いシーンになっているはず。ハギャレンメンバーはこんなに仲良くなれるんだ……!と思うほど、素で仲がいいんです。チームワークの良さにもご注目いただけたら嬉しいです。タマッチはダンスが特にうまいキャラなので、たくさんパラパラの練習をしました。汗もめっちゃかくし、姿勢も良くなるのでエクササイズになると思います。『おむすび』をきっかけに、またパラパラが流行ったらいいですね。そして、何よりギャルのマインドの部分が今の人たちに届いたらいいなと思います。このドラマを朝から見たら、1日が明るく楽しくすごせるんじゃないかな。そういう番組になってくれたら嬉しいなと思います。同世代や若い子にもぜひ見てほしいです」

(文=リアルサウンド編集部)