「○○財団」の看板がかかっている違法たばこ工場。[写真 ソウル警察庁]

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ソウル永登浦区大林洞(ヨンドンポク・テリムドン)で下着店を装った違法たばこ工場を運営していた中国人グループが警察に捕まった。

ソウル警察庁機動巡察隊はたばこ事業法違反などの容疑で中国人女性8人を12日に逮捕して調査中だと16日、明らかにした。このうち作業班長格である1人は拘束状態で調査を受けている。

グループは少なくとも1年前から大林洞で違法たばこ工場2カ所を運営して約13億ウォン(約1億4250万円)を稼いだ容疑がもたれている。一日にたばこ150カートンほどを生産し、1カートン約2万5000ウォンを受け取っていた。

特に摘発された店のうち1カ所は小学校の向かい側の住宅街にあったが、ランジェリー財団専門などの看板を掲げて偽装営業をしてきたことが分かった。中国人に人気のたばこブランドを盗用した「偽物たばこ」も作っていた。

警察は「大林洞一帯の2カ所工場で違法たばこを製造している」という住民からの情報提供を受けて聞き込み調査を行い、問題の工場周辺から強いたばこの葉のにおいを確認するなど犯行場所を特定した。

検挙された8人のうち4人は不法滞在者であることが分かった。警察は彼らが違法であることを知りながらも申告できないように工場側が不法滞在者中心に労働者を雇用したとみている。

警察はたばこ1360カートンと13万本、たばこの葉280キログラム、圧縮機や乾燥機など生産装備28台を現場から押収した。警察関係者は「違法たばこは健康警告の文面や主要成分含有量が記載されていないため検証されていない有害成分が含まれることがあるため絶対に購入してはいけない」とし「発見した場合、積極的の通報してほしい」と呼びかけた。