「✧ LEAP HIGH! ~明日へ、めいっぱい~ ✧ [PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS]」サムネイル

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 『日プ女子』の愛称で親しまれたサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』。月日の流れは早いもので、同番組の第1話が2023年10月5日にLeminoで配信を開始してから1年が経過した。

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 『日プ女子』からは、最終順位11位までのCOCORO、MIU、MOMONA、RAN、SHIZUKU、AYANE、KEIKO、KOKONA、RINON、SUZU、TSUZUMIがME:Iを結成。同グループは、今年4月17日にシングル『MIRAI』をリリースし、鮮烈なデビューを果たした。彼女たちはそれ以来、様々な雑誌の表紙を飾ったり、音楽番組に出演したり、日韓の大規模音楽イベントに出演を果たしたりと、今を時めくガールズグループとして精力的に活動を展開している。直近では、10月12日にさいたまスーパーアリーナで開催された韓国の音楽番組のイベント『SBS INKIGAYO LIVE in TOKYO』に出演し、大きな話題を集めていた。

 このように11名が輝かしい活躍を見せている一方で、同番組の元練習生たちが、それぞれの道でその才能を開花させている姿を目にする機会が増えたように思う。

 たとえば、今年6月にシングル『1st IS:SUE』でデビューを果たした4人組ガールズグループのIS:SUE。RIN、NANO、YUUKI、RINOという最終20位圏内に残った4名のメンバーが、ME:Iと同じくLAPONE GIRLSに所属してグループを結成。「常に注目や話題性(ISSUE)を持って人々を魅了する、魅力的で“異種”な存在」(※1)というコンセプトを掲げながら、4人のダンスの実力の高さと大人びた雰囲気、クールビューティーな魅力を存分に引き出したパフォーマンスで多くのファンを魅了している。彼女たちは、11月13日に2ndシングル『Welcome Strangers ~2nd IS:SUE~』でカムバック予定。10月11日にIS:SUEの公式YouTubeチャンネルで公開された映像では、アメリカ映画とSF映画をミックスしたような独特な表現が展開されており、次のシングルでどのような姿を見せてくれるのか、期待が高まっている。

 IS:SUEのほかにも、『日プ女子』の最終順位上位メンバーの中にはガールズグループの一員としてデビューした者も多い。最終順位19位の桜庭遥花は、今年6月にきゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズらが在籍しているASOBISYSTEM(アソビシステム)への所属を発表。同事務所のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」より、CUTIE STREETのメンバーとしてデビューを果たした。

 また、斉藤芹菜と阿部和は、それぞれSERINA、NAGOMIとして、『Girls Planet 999』出身のMiUと、SUHYE、GAEUNが所属するグループに合流。Kep1erの元メンバーでもあるMASHIRO、YESEOとともに7人組ガールズグループ・MADEINとしてデビューを果たし、韓国の音楽番組などでパフォーマンスを披露して、早くもグループの中で存在感を発揮している。

 また、ダンスパフォーマンスのクオリティの高さと表現力の豊かさで、オーディション中に多くの視聴者から注目を集めていた荒牧深愛は、JOAとして5人組ガールズグループ・UN1CONに所属。同グループは、10月19日にデビューデジタルシングル『A.R.T.』をリリースする。デビュー前にグループ公式YouTubeチャンネルで公開された各種パフォーマンス映像から察するに、UN1CONは5名全員がハイレベルなダンスの実力の持ち主だと言えるだろう。加えて、JOAを含む3名のメンバーで披露した、韓国語と英語、日本語をミックスしたラップパフォーマンスは華やかながらも非常にクール。HIPHOPをベースとしたパフォーマンスに強みを持つグループとして、国内外のガールズグループシーンに新たな風を吹かせるかもしれない。

 北爪さくらは、細井彩加、岡部望々花とともに、ガールズグループ経験者やアイドル育成専門スクール出身者、『Girls Planet 999』参加者が所属する6人組ガールズグループ・RIRYDAYに所属。9月6日にプレデビューEP『RIRIDAY』をリリースした後、10月9日には新曲「PinkStranger」を配信リリースしており、ハイペースな活動でファンを魅了している。

 これからデビューを控えているメンバーもいる。髙橋妃那と内山凜は今年7月末、新設事務所のPOPROD Productionに所属したことを発表した。同事務所では、少女時代「Gee (Japanese Ver.)」や『日プ女子』のテーマソング「LEAP HIGH! ~明日へ、めいっぱい~」などの作詞を担当した中村彼方が総合プロデュースを務める“実在系アイドルプロジェクト”が始動しており、これからオーディションを経て、2025年初頭に何らかの形でデビューを果たす予定だ。

 また、ソロで活動を行うメンバーも。佐々木つくしは、圧倒的なダンスの実力を活かして『TGC teen 2024 Summer supported by UP-T』など多数のイベントに出演。Instagramではダンスレッスンの開催告知なども行っており、番組終了後もダンスを軸にした彼女らしい活動を展開しているようである。

 さらに、今年開催されるオーディションに、複数のメンバーが参加している。10月2日よりTBS、Leminoにて放映がスタートしたオーディション番組『SEVEN COLORS』には、北里理桜、須谷緩、木野稟子が参加。同オーディションの合格者はNTTドコモ・スタジオ&ライブ所属のガールズグループとしてデビューするとのことで、3人の今後の活躍が期待される。

 SKY-HI率いるBMSGとちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディションプロジェクト『No No Girls』には、髪型を大きく変えてイメージチェンジした髙畠百加と中野心結の姿が。同オーディションでは現在、5名ずつのグループに分かれて3次審査が行われており、中野と髙畠は2人とも第2話でそれぞれ歌声とラップを披露。3次審査の後編模様が10月18日に放映されるため、今後の審査の結果に熱い視線が注がれている。

 なお、最終17位にランクインしていた田中琴が、10月19日に千葉・幕張メッセで開催されるファッションと音楽のイベント『Rakuten GirlsAward 2024 AUTUMN/WINTER』にモデルとして出演することが発表された。長らく近況が不明だっただけに、ファン待望の表舞台への復帰となる。ランウェイを歩く彼女の勇姿を見守りたいところだ。

 このように、オーディション開始から1年が経ち、それぞれの道で活躍する姿を見せている『日プ女子』の元練習生たち。彼女たちの明るい未来を祈りながら、今後もその活動を注視していきたい。

※1:https://is-sue.jp/feature/profile

(文=市岡光子)