成田空港第2ターミナル

写真拡大

 東京税関成田税関支署と成田国際空港署は11日、スペイン国籍で住居不定、無職の男(37)を大麻取締法違反(営利目的輸入)などで現行犯逮捕し、千葉地検に送検したと発表した。

 逮捕は9月20日、送検は同22日。麻薬探知犬による捜査が逮捕につながった。

 発表によると、男は9月20日、タイのスワンナプーム国際空港からスーツケースで大麻約16キロ・グラム(末端価格約8000万円相当)を密輸入しようとしたなどとされる。「自分で使用するか、東京のバーやクラブで売るつもりだった」と容疑を認めているという。大麻の密輸量は、成田空港の航空機旅客の中で、過去20年で2番目に多かった。

 麻薬探知犬モモタロウ号(雄・2歳6か月)が成田空港の手荷物さばき場で男のスーツケースを嗅ぎ回り、目の前に座ったことで発覚した。麻薬探知犬訓練センターの岡田泰充室長は「引き続き不正薬物の取り締まりに貢献していきたい」と話した。