9月18日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われたオリックス24回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの渡辺久信GM兼監督代行にインタビューした模様を放送した。岡田雅利・金子侑司両選手の引退試合の起用法について訊いた。

――金曜日から月曜日(9月13日~16日)にかけてのロッテ4連戦(18回戦~21回戦)を3勝1敗で勝ち越しました。どのようなことを感じましたか?
渡辺「チームの調子自体も上がってきて、やっと形ができつつあるなという感じではあります」

――その形とは具体的にはどのようなものですか?
渡辺「しっかり先発がゲームを作ることができているし、打つ方も毎試合打てるわけではないのですが、チャンスを作って、そのチャンスをものにする1本が出るか出ないかという段階までチームが成長してきているのかなという感じはしています」

――4連戦の中で土曜日(9月14日、ロッテ19回戦)に岡田雅利、日曜日(9月15日、ロッテ20回戦)に金子侑司と、2日連続で引退試合がありました。まずは岡田ですが、打順はなぜ2番だったのでしょうか?
渡辺「岡田とも話をして、『1打席もらえればいい』ということで、あまりロッテさんにも迷惑をかけられないので、試合の始まりの、あまり影響が出ないようなところでいければいいかなという感じでした。それで2番で1イニングまずは守ってということでした」

――1打席立って終わりではなく、2回表の投球練習でマスクをかぶってボールを受けてからの交代でした。あの演出は監督代行のアイデアですか?
渡辺「前に(日本ハムの)新庄(剛志)監督が(木村文紀の引退試合で)やっていて、ああいう形があるのだなと思いました。今までそういうことは野球界ではなかったと思います。最後お客さんに挨拶してじゃないですけど、それからベンチに戻ってくるというのはいいなと思って、それで真似しました」

――金子はトップバッター(1番)でレフト、センター、ライトと外野をすべて守ってフル出場でした。これは本人の希望ですか?
渡辺「いやこれは私です。彼が入団1年目に初めて守ったのがライトでした。今回最後なので、レフトに馴染みがあるのですが、『ライトも守っていいのでは? 』という話をして、ライトも守ることにしました。始まりがそうだったので」

――ショート金子が実現しなかったのはなぜですか?
渡辺「ショートはいいでしょう。そこまでやったらちょっと相手に失礼ですね(笑) 」

――金子はレフトの守備でファインプレーを魅せました。「若手よりも引退する自分の方がまだ足が速い」と本人は会見で笑っていたのですが、実際その通りですか?
渡辺「足は速いとは思いますよ。ただ長続きしないですね(笑)。瞬発的な足は絶対ねこ(金子侑司)が速いと思います」

――増田達至も現役引退を発表しました。9月28日のロッテ戦(24回戦)で登板機会はありますか?
渡辺「もちろんあると思います」

――中村剛也が右手関節炎でファームへ行ってから丸2ヶ月が経ちました。1ヶ月前に実戦復帰してホームランを打っていましたが、3週間経ってようやく昨日(9月17日)、イースタンリーグ巨人戦で再び戦列に戻ってきました。途中何があったのか教えていただけますか?
渡辺「足ですね。ハムストリングを少し伸ばしたというか、肉離れまではいかないですけど、空振りしたときに少し違和感があって、それでリハビリをしていました」

――今シーズンのうちに打席に立てて本当によかったなと思います。
渡辺「そうですね。まだリハビリが完璧に終わったわけではないと思うのですが、試合に出られるような状況になってきたというのはよかったですね」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー