“33時間以上休息の時間なく業務“台風対応で長時間労働…脳出血発症し田辺市職員が死亡 遺族が市に賠償を求め提訴

写真拡大

6年前、台風対応に伴う長時間労働和歌山県田辺市の男性職員が死亡し、遺族が市に賠償を求め、訴えを起こしました。

訴えによりますと、田辺市の危機管理局長だった中野典昭さん(当時57)は、2018年8月に発生した台風20号の災害対応に伴う長時間労働が原因で脳出血を発症し死亡。

中野さんは以前から健康診断で高血圧症の疑いがありましたが、台風20号の際は33時間以上休息する時間もなく業務を命じられ、3年前、公務災害に認定されました。

遺族は「疾患が発症しないよう過重負荷とならない措置を田辺市は講じなかった」として約7000万円の賠償を求めています。

田辺市は「訴状が届いていない」などとコメントしています。