引退会見で笑顔を見せる鍵谷(撮影・中島達哉)

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 日本ハムの鍵谷陽平投手(34)が25日、エスコンフィールドで引退会見を行った。12年間のプロ野球人生を「夢のような時間でした」と語り。一番の思い出をとして「日本一かなと思います、常に勝ちを目指して優勝を目指してやって来た中で日本一になれたのはうれしかったですし、何よりも楽しかった」と振り返った。

 鍵谷は中大から2012年ドラフト3位で入団。同期にはドジャース・大谷翔平がいる。多くの知人に引退報告をした中で、大谷には「報告?してないです。翔平は頑張っているので余計な雑念をいれたくないので何も言ってないです」と明かし、「向こうから連絡は」と問われると「知らないんじゃないですか」と笑った。

 引退試合となるこの日の楽天戦(エスコンフィールド)で先発する。CS進出がかかる大一番。「正直な感想を言うと戸惑いの方が大きかったです。でもぼくのプロ野球生活12年間、行けと言われたところで行くのが仕事なのでその仕事を全うしたいなと思います」と最後の勇姿を披露する。

 鍵谷は入団1年目の2013年に開幕1軍入り。主にリリーフとして活躍した。2016年は48試合に登板し、5勝3H3Sの成績でリーグ優勝、日本一に貢献。翌2017年は自己最多の60試合に登板し17Hを挙げた。2019年にはトレードで巨人に移籍。昨季巨人から戦力外通告を受け、今季は日本ハムと育成契約。7月24日に支配下選手契約を結んだが1軍登板はなかった。5日に球団を通じて引退を発表。通算成績は登板419試合、25勝15敗84H7S(24日現在)。