『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

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2024年9月25日は、『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルの73歳の誕生日だ。これを祝して、ハミルと『スター・ウォーズ』に関するトリビアエピソードをお届けする。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)最終幕では、ルーク・スカイウォーカーがレイア・オーガナの額へのキスを贈るささやかなシーンがある。実はこの愛らしい一幕、マーク・ハミルの現場でのアドリブによるものだったそうだ。

映画の終盤、レジスタンスが惑星クレイトでの迎撃作戦から撤退を強いられる直前の出来事。ファースト・オーダーの圧倒的火力に耐えながら援軍の到着に賭けたレジスタンスだったが、救難信号に応じる勢力は現れず、万策尽きる。将軍を務めたレイアが「最後まで戦ったが、銀河は全ての希望を失った。火花は消えた」と項垂れると、奥から何者かが姿を見せる。やってきたのはルーク・スカイウォーカー(のフォース体)で、この老いたジェダイは束の間、妹との会話を交わすと、盟友ハン・ソロの形見を手渡し、レイアの額に優しく口付けを残す。

ハミルによれば当日、撮影現場でこの展開に感極まり、「脚本にはなかったが、あの瞬間思わずキスをした」と、自身のに書き残している。「なぜなら彼は、善のためにこれから自分を犠牲にするところだったから。ルークはお別れを告げようとしていたのです……永遠の別れを」。「言葉では言い表すことのできない、僕と彼の気持ちを伝えたのです」。

レイア役を演じたキャリー・フィッシャーは本作『最後のジェダイ』撮影の後、2016年12月に逝去した。このささやかなキスは、ルークからレイアへの、そしてハミルからフィッシャーへの、事実上のお別れの表現となったのだ。

ハミルは直近で、アニメ作品「LEGO スター・ウォーズ/リビルド・ザ・ギャラクシー」でルーク役を再演。俳優出演としては、『The Life of Chuck(原題)』でと共演。こちらの日本上陸の可能性にも期待したい。