国連事務総長「戦争に免罪符なし」 ガザなどの紛争巡り

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[国連 24日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は24日、ウクライナ、パレスチナ自治区ガザ、スーダンでの紛争を巡り、何をしても許容される「免罪符を手に入れられる」と考える政府や団体が増加している現状を非難した。

グテレス事務総長は国連総会で、国際法を踏みにじり国連憲章に違反する行動を厳しく批判。他国を侵略し、社会全体を破壊し、自国民の福祉を完全に無視しても「何も起こらない」と述べた。

また、イスラエルとイスラム組織ハマスとの紛争が、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとの全面的な戦争に発展する恐れがあることについて、「レバノンの人々、イスラエルの人々、そして世界の人々は、レバノンを第二のガザにすることはできない」と述べた。

グテレス氏は、民間人は増え続ける死者や生活とコミュニティーの破壊という形で「犠牲を払っている」とし、国連憲章、国際法、国連決議に基づく公正な和平を求める時が来たと言明した。