【ライブレポート】KAMIGATA BOYZが2日間で累計で11万人を動員!総勢106名“最強無敵の関西人”が一挙大集結

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■「アイドルが心折れないと思っているかもしれませんが、心がポキポキ折れる瞬間ってあるんです。だから、みんなが僕たちのことをどうか救ってあげてください」(安田章大)

2020年に開催された『DREAM IsLAND 2020→2025』から4年、SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! group、関西ジュニア、総勢106名の関西ファミリー達が一堂に会して、残暑にも負けないほどアツい“上方魂”を見せつける『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』が開催され、9月21日と9月22日の2日間で累計で11万人を動員。2024年5月にデビューを飾ったKAMIGATA BOYZ(読み:カミガタボーイズ)による、史上最大規模の初ライブとなった。

大阪松竹座を修行の舞台に、関西ジュニアとして先輩後輩のバトンを受け継ぎ続けてきたKAMIGATA BOYZ。その長男とも言えるSUPER EIGHTはライブ2日目の2024年9月22日に全国デビュー20周年、WEST.は4月23日にデビュー10周年と、長年の活躍の証であるメモリアルイヤーを迎えた。さらに2021年11月12日に華々しくデビューしたなにわ男子、そして2024年5月15日にデビューを迎えたAぇ! groupと、大驀進のフレッシュな2組の力も加わり、まさに最強無敵の関西人によるスーパーグループだ。

そんな4組が中心となって盛り上げる、『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』のオープニング映像は、大倉忠義が各グループに今回の公演への招待状を送るといった内容の中、その配達人となっていたのは、同じく大阪松竹座から育ち、現在King & Prince、Snow Manとして活躍中である永瀬廉と向井康二。

KAMIGATA BOYZならではの絆が感じられる幕開けで、冒頭から会場のボルテージをグンと上昇させていき、大歓声に包まれる場内に流れるのは、KAMIGATA BOYZの1stシングル「無責任でええじゃないかLOVE」。メインステージにせりあがって登場したのは、小瀧望と道枝駿佑。ふたりの甘い掛け合いの中、ポップアップで颯爽と登場した村上信五の「かまへんでー!」という関西弁が響くと、“上方”の地名を連呼しながら、ヒョウ柄モチーフをポイントに揃えたコテコテ衣装姿のKAMIGATA BOYZが大集合。

賑やかしい、ザ・KAMIGATA BOYZといった始まりのテンションそのまま、会場全体が一体となれるナンバー「なにわ Lucky Boy!!」、「ズンドコ パラダイス」、「前向きスクリーム!」の3曲を畳みかける。Lil かんさい、Boys be、AmBitiousをはじめとする、次世代を担う関西ジュニアも勢ぞろいし、スタートから天井知らずの盛り上がりになった。

開演直前まで降り続いた雨も、本番が始まる頃にはすっかり止み、天気も味方につけた
重岡大毅からの「雨、止んだよー!」の声で、会場が再び一盛り上がりしたところで、グループごとのステージに続く。

アリーナ後方に設けられたサブステージから、Aぇ! groupがデビュー曲「《A》BEGINNING」を披露。炎の演出&疾走感たっぷりの激しいナンバーから一転、ユニークでポップな自己紹介楽曲「僕らAぇ! groupって言いますねん」ではコール&レスポンスで会場をひとつにしていく。

続いてAぇ! groupからバトンを受け取ったのは、歌で、言葉で、熱を贈ってくれたWEST.。「証拠」では、メンバーが客席にマイクを向けると会場中のファンから大合唱が返ってくる。さらに、抱腹絶倒の小芝居で、「超きっと大丈夫」に繋げ、WEST.らしさ満載の一体感のあるステージに。

熱いステージが繰り広げられる中、KAMIGATA BOYZが入れ代わり立ち代わりでお届けする、【KAMIGATA SUMMER MEDLEY】へ。松竹座時代から歌い継がれてきたあらゆるグループのサマーソングに、スタジアムはまさにお祭り騒ぎ状態に盛り上がりを見せた。

KAMIGATA BOYZ総出演の「Ho! サマー」では、ステージ各所からウォーターキャノンがド派手に噴射。ちょうど雲間から青空も顔をのぞかせていたタイミングで、心地よい涼となった。その後も、トロッコで客席を巡ったり、関西ジュニアも散らばってステージ全体を使ったダンスを披露したりと縦横無尽にパフォーマンスを届ける。全11曲のメドレーのラストを飾った「罪と夏」では、再び大量のウォーターキャノンを浴びせ、野外スタジアムならではの演出で客席を大いに沸かせた。

西畑大吾が「今から歌う曲は、僕たちが大事に大事に受け継いできた曲です」と話すと、なにわ男子、Aぇ! groupによる「シルエット」のイントロが流れ始める。両グループにとって関西ジュニア時代の思い出の一曲である本ナンバーに、なんと今回、元祖のWEST.も参加。時代を繋いできた3組揃っての胸熱パフォーマンスに酔いしれるファンも多くいる中、SUPER EIGHT、そしてファンからも大切にされている名曲「大阪ロマネスク」が続く。

SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! group、総勢24名が外周ステージに散らばり、それぞれのリフターに乗り、一斉に歌声を届ける姿は、本公演でしか見られない壮観なシーンだった。

開演から息つく暇のないほど目まぐるしく展開された前半戦を終え、MCコーナーに突入。いつもどおりの関西らしい賑やかなMCが繰り広げられていく中、小瀧望が合図を出すと「SUPER EIGHT 20周年おめでとう!」と、メッセージが会場全体からサプライズで送られた。このサプライズは、公演当日の9月22日がSUPER EIGHTの全国デビュー20周年の記念日ということで、“後輩一同”とファンによって計画されたものだった。

驚きでいっぱいといった様子のSUPER EIGHTの後ろから、後輩たちがメンバーカラーの花束や可愛らしいケーキを持ってきてくれる場面もあり、照れ隠しのような笑顔を見せるSUPER EIGHTの面々。そんな姿もありつつ、SUPER EIGHTからは、「20年続くとも思わなかったし、途中で終わるかなぁって日もありました。それがこんな大きなステージで、(みんなと)一緒にステージに立てているのも本当によかったなって」(大倉忠義)、「たくさんの黄色い声を聞かせてくれてありがとう」(安田章大)、「こうやって(20周年を)後輩の皆さんと迎えられて感謝しています。本当にありがとうございました」(横山裕)、「みんなにしか見られない、各グループの景色が必ず出てきますから、ぜひ長く続けて、いろんな景色をファンの皆様といっぱい見てください!」(村上信五)、「20年間良いことばっかりではなかったです。ただ、それをファンの方々が一緒に共有して、一緒に乗り越えてくれたことが、今すごいありがたいです」(丸山隆平)と、それぞれ感謝の想いが語られ、祝福ムードに包まれたMCとなった。

後輩たちの更なる活力にもなったような先輩からのメッセージに、より一層の勢いづけをと、ライブは後半戦に突入していく。MC後の1曲目は、なにわ男子からスタート。デビューシングル「初心LOVE(うぶらぶ)」を、当時のうぶさそのままにキュートに魅せたと思いきや、一転、ダンスナンバー「Live in the moment」ではクールな一面を。デビューから約3年で、カワイイもカッコイイも持ち合わせる二刀流のなにわ男子の存在感が光る瞬間だった。

道枝の呼び込みと同時に、場内に響くのは、バンドの音色。こちらもダンスとバンドスタイルの二刀流、SUPER EIGHTのステージがはじまった。20年の歴史の中で、自分たちの武器として確立してきた“エイトバンド”。SUPER EIGHTにとって、その走り出しとなった大切な一曲「LIFE ~目の前の向こうへ~」で会場を沸かせると、盛り上がり必至のナンバー「“超”勝手に仕上がれ」で、会場中の声を集め、観客のボルテージをあげていく。“エイトバンド”の圧倒的存在感があった中、そんな大先輩に追いつけるようにと、Lil かんさい、Boys be、AmBitiousら関西ジュニアが、元気いっぱいに「浪速一等賞!」を。「ほんまに、やったるで~!」と外周を駆け巡り、フレッシュにキラキラと目を輝かせていた。

色濃いエンターテインメントが満載の『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』。そのラストスパートは、各グループのメンバーと関西ジュニアが垣根を超えた【シャッフルコーナー】。そのはじめを飾ったのは、関西ジュニアの楽曲として披露されてきた「SUPER ROCKET」(大西流星・道枝駿佑・高橋橋恭平・長尾謙杜、佐野晶哉、Lil かんさい)、「Midnight Devil」(西畑大吾、藤原丈一郎、大橋和也、正門良規、小島健)。関西ジュニア時代に歌っていた当時のメンバーがパフォーマンスをするというエモーショナルなセットリストに、客席からは何度も歓喜の絶叫があがっていた。

凄まじい歓声からもわかるように、ここでしか見られない貴重なコラボが次々と披露されていく。「Dial up」は、楽曲冒頭の「Ready?」の掛け声を歌い継いできた重岡大毅と西畑大吾、そして現在引き継いでいる伊藤篤志の3人がオンステージ。そして「ichiban」では、神山智洋&藤原丈一郎、末澤誠也&草間リチャード敬太という同期コンビが、激しくクールに魅了。さらに、横山裕&正門良規による「宙船(そらふね)」。ふたりとも、自グループのバンドでギターを担当していることもあり、楽器を通じたコラボレーションが実現した。正門の速弾きギターテクニックに横山も思わず拳を突き上げた。

「青春アミーゴ」では、大倉忠義&藤井流星の“ふたりを裂くように”して、道枝駿佑が登場すると会場からは悲鳴にも似た歓声が上がった。見どころ満載のシャッフルコーナー、そのラストは、KAMIGATA BOYZ全員での「Monster」 。普段はワイワイと大はしゃぎにお届けすることが多い関西勢だけに、表情を変えた一曲で、レーザーや特効を盛りだくさんに、豪華にコーナーを締めくくった。

ついにライブも終盤迎え、「ここからの盛り上がりこそがKAMIGATA BOYZの真骨頂!」と言わんばかりに、「ええじゃないか」、「ズッコケ男道」とライブテッパン曲のオンパレード。「ズッコケ男道」では横山の発声による“ソイヤコール”が響き渡ったり、歌詞通りにステージ上を這いつくばるKAMIGATA BOYZの面々がいたりと、大はしゃぎの上方魂大炸裂となった。

最後の楽曲を前にして、その終わりを惜しむように各グループを代表したメンバーからの挨拶も。

安田による「世界を明るく照らしましょ~!!」という掛け声と共に披露された、ラストナンバーは、配信リリースされたばかりのKAMIGATA BOYZ最新ナンバー「世界を明るく照らしましょう」。

関西の日常の風景を切り取った楽曲に思いをはせるように、一人ひとりがメインステージから想いを放って歌唱。ラストサビでは、メインステージ上空と会場後方に、800発もの打ち上げ花火を盛大に咲かせ、底抜けに明るく、笑って泣ける上方魂と共に浪花の夏祭りの最後を彩った。

総勢106名の関西ファミリー達が大集合し、大盛り上がりとなった本公演。しかし、まだ終わりたくない!と、場内から送られる大きな拍手に、ステージを後にしたメンバーたちが再集結。KAMIGATA BOYZ全員が本公演のグッズである派手な法被を羽織り、フロートで外周を巡りながら、関西ジュニアの名刺代わりとも言える代表曲「関西アイランド」、そして改めての「無責任でええじゃないかLOVE」を含む全4曲を披露。

最後は、横山裕の音頭による「僕たちが~」のコールに続けて、会場全員で「KAMIGATA BOYZ!」と声を揃え、“最強無敵の関西人”たちが勢ぞろいした『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』は、大盛況のうちにその幕を閉じた。

KAMIGATA BOYZ OFFICIAL SITE
https://kamigataboyz.com/