スポニチ

写真拡大

 元宮崎県知事で衆院議員も務めた東国原英夫氏(67)が20日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、パワハラやおねだりなど数々の疑惑を告発され、19日に不信任案が可決された兵庫県の斎藤元彦知事(46)の決断を予測した。

 19日の県議会の終盤に不信任案が発議され、86人の県議全員が賛成を意味する白票を投票。可決に必要な65人を上回った。可決が宣言されると、議会内には拍手が起こり、斎藤氏は表情を変えずに各議員に頭を下げた。閉会後に取材に応じた斎藤氏は「あらためて県民の皆さまにこういった状況になっていることについては、結果的に不信を抱かせてしまっているということに心から申し訳なく思っています」と謝罪した。

 県議全員から不信任が表明されたことに、東国原氏は「1人か2人は造反があるかなと思ったんですけど、全員が白票ということで、会派は一致団結していましたね」と解説した。

 斎藤氏は今後について「これは大変重い議会側の選択です。一方で私にとっても重い状況をある意味、示されたということになっていますので、しっかり考えることが大事」とし、「自分自身の思い、兵庫県にとってどういうことが大事かということですね。そういったことも考え、心の中に問いながら考えていきたい」と話すにとどめ、具体的な言及はなかった。

 斎藤氏は今後、10日以内に議会を解散するか、失職するかの選択をすることになる。果たして、どんな道を選ぶのか?東国原氏は、その表情から斎藤氏の判断を予測した。「白票を86名が目の前で積み上げていくのを見ているわけです。その表情を見ていました。その後の記者会見の表情も見ていて、86名が白票を積み上げた時に、表情が緩んだ感じがしたんです。ほっとしたような。重荷を下ろせたみたいな。僕の感想ですよ?」と前置き。「覚悟ができたんじゃないかと思いました。これまでは議会解散も視野にあったんでしょうが、ここまで徹底的に反対されるのであれば、失職というのを決断した瞬間ではなかったのかなと思います」と、失職の道を選ぶ可能性を指摘した。

 これまで会見や、県議会の調査特別委員会(百条委員会)でも、ほとんど表情を変えることがなかった斎藤氏。東国原氏は「ここまで全員が反対するのであれば、これはもう観念すべきかなと思ったんじゃないか」と自身の見解を示しつつ、「ただ表情は、良く言えばポーカーフェース、悪く言えば鉄面皮。無表情でしたね」と評した。