芸人界「最強雀士」で驚愕の「競馬万馬券的中率」を誇る”インスタントジョンソンじゃい”が、「Mリーグ2024-25」注目対決と選手たちを緊急予想する…!

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企業9社がチームオーナーとなって競い合う麻雀プロリーグ「Mリーグ2024-25」が9月16日に開幕した。個人競技と思われていた麻雀を“チーム競技”としたことで「勝利の喜びを誰かと分かち合えることが、Mリーグの最大の面白さであり魅力」と語るのは、芸人界最強雀士との呼び声高い、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃい氏だ。

競馬ではWIN5で9,370万円馬券を的中させる等、数々の伝説を持つじゃい氏は麻雀への造詣も深く、毎週日曜深夜0時55分〜のテレビ朝日番組『熱闘!Mリーグ』(ABEMAは毎週日曜深夜25時〜)では、構成作家を担当しながらレギュラー出演し、Mリーガーの“スゴ技”を解説する名物コーナー『じゃいの眼』をリーグ創設時から6年間継続。Mリーグ6シーズンにわたる『じゃいの眼』を書籍にまとめた『熱闘!Mリーグ じゃいの眼』(ART NEXT刊)も出版した。

今回、過去6シーズンのMリーグ全対局を観戦して来たじゃい氏に、今シーズンの注目の対決や注目チーム、選手を聞いたーーー。

◆じゃい 1972年3月20日、神奈川県生まれ。A型。太田プロダクション所属。お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のボケ役。YouTubeチャンネル「じゃいちゅ〜ぶ」や、ニコニコチャンネル「じゃいちゅ〜ぶ(笑)」で競馬予想を中心に麻雀動画も発信中。近著はMリーグ2018-2024シーズン6年間の『じゃいの眼』を集約した『熱闘!Mリーグ じゃいの眼』(ART NEXT刊)。

優勝予想チームと対抗馬チームは?

ーー今シーズンの優勝予想チームは?

じゃい昨シーズン優勝チームのU-NEXT Piratesです。チーム創設時からキャプテンを務め、Mトーナメント2024でも優勝を決めた小林剛選手をはじめ、昨シーズン個人スコア36人中3位の瑞原明奈選手、MVPを獲得した鈴木優選手、個人スコア4位の仲林圭選手と4人とも隙のない麻雀を打つので、連覇の可能性は高いと見ています。

ーー対抗馬となるチームは?

じゃい全9チーム中で唯一、ドラフト指名を行ったセガサミーフェニックスです。新加入した竹内元太選手と浅井堂岐選手は、共に各所属プロ団体の最高峰タイトルを獲得している折り紙付きの実力者。バランスのいい麻雀を打つオールラウンダーの竹内選手、“戦う麻雀”を打つファイターでシステムエンジニアでもある浅井選手。ふたりの実力派ルーキーは新たな旋風を巻き起こす気がしています。

今シーズンの「注目選手」と「注目カード」は…!

ーー他に注目されているチームは?

じゃい昨年レギュラーシーズンで敗退したTEAM RAIDEN/雷電とBEAST X(ビースト テン)です。この2チームは今シーズン、もしもレギュラーシーズンで敗退すると「選手入れ替え規定(※)」に当たるので、とにかく頑張ってほしい。雷電は本当にチームワークがいいので、俳優との二足のわらじで奮闘する萩原聖人選手を筆頭に、面白く個性のある麻雀で乗り切ってほしい。創設2年目のBEAST Xは前年度の改善点を克服して上位を狙ってほしい。とくに元乃木坂46の中田花奈選手は伸びしろが一番あるので、自分らしく思いっきり打ってほしいですね(※選手入れ替え規定:同一メンバーで2シーズン連続でセミファイナルに進出できなかった場合、チーム編成の変更がレギュレーションで定められている)。

ーー今シーズンの注目選手は?

じゃい声優でもある伊達朱里紗選手(KONAMI麻雀格闘倶楽部)です。2021年にドラフト指名を受けてからこれまで3シーズンで「最高スコア」「MVP」「4着回避率」の個人賞をコンプリートする等、安定した成績をキープしています。その要因は、どんな状況に置かれても丁寧な手順を繰り返していること。メンタルがブレない芯の強い麻雀は魅力です。

また医師との二刀流で参戦している渡辺太選手(赤坂ドリブンズ)も目が離せません。将棋界では必須のAIにはメンタルのブレはありませんが、様々な感情や恐怖心で打牌選択が揺れることもある麻雀において、渡辺選手も伊達選手同様に感情に左右されない印象。Mリーガーの中では最もAIに近い存在ともいえる強さを感じています。

モデル兼タレントとしても活躍している岡田紗佳選手(KADOKAWAサクラナイツ)にも注目しています。もともと頭のいい選手ですが“持っている”ので華がある。昨シーズンはMVPを逃しましたが、いつかは取ってほしいですね。

ーー今シーズンのMVP予想は?

じゃい鈴木優選手が連覇する可能性が高いとは思いますが、“麻雀IQ220”という異名を持ち、昨シーズン個人スコア2位の勝又健志選手(EX風林火山)には今シーズンこそ取ってほしい。また私と同世代となるMリーグ初代MVPの多井隆晴選手(渋谷ABEMAS)にも、もう一度意地を見せてほしいなと思っています。

ーー今シーズンの注目カードは?

じゃい摸打(※)がスムーズで長考がほぼ無い「スピード対決」だったら、チーム不動のエースである佐々木寿人選手(KONAMI麻雀格闘倶楽部)、将棋棋士との二刀流で躍動する鈴木大介選手(BEAST X)、Mリーグ初代平均打点王の茅森早香選手(セガサミーフェニックス)、2022-23シーズンに悲願のチーム優勝を成し遂げた松本吉弘選手(渋谷ABEMAS)。

※摸打(モウター):牌をツモって来て切ること

驚愕の表情や変顔など多彩な「表情対決」だったら、萩原選手、多井選手、姉妹Mリーガーの二階堂瑠美選手(EX風林火山)、2021-22シーズンにチーム優勝を決めている内川幸太郎選手(KADOKAWAサクラナイツ)。

「鳴く?鳴かない?対決」だったら、仕掛けの多い小林選手vsほとんど仕掛けず大物手に仕上げ“セレブ麻雀”とファンから親しまれている黒沢咲選手(TEAM RAIDEN/雷電)。そしてイリュージョンとも称される園田賢選手(赤坂ドリブンズ)が繰り出すトリッキーな技に、同卓した選手がどう対応していくのかも注目です。

個人的には、伊達選手、鈴木優選手、勝又選手の3人に実力派ルーキーの浅井選手という対決は見てみたいですね。

じゃいさんの「麻雀観」

ーー『じゃいの眼』で取り上げるプレーを選ぶ基準は?

じゃいリアル麻雀を打つ人の“気づき”になればという思いを込めてプレーを選んでいます。なので役満やオーラス逆転トップといったド派手なシーンというよりも、「これは真似できないな」とか「ここまで考えているのか」といったプロならではの“スゴ技”を見つけた時はありがとうという気持ちです。そうしたシーンのピックアップもすべて自分で行い、選手に頼ることなく自分なりに解釈し、それをどうわかりやすく伝えられるかを考えながら作っています。プレー内容だけで選んでいるので、同じ選手が何度も出てくることもあります。

これまで50シーンほど制作してきましたが、過去に3回だけ「これってこういう思考で合ってますか?」と選手本人に直接確認したことがありました。間違ってはいませんでしたが、私の予想を上回るさらに深い思考を聞くことが出来ました。

『じゃいの眼』を始めてからすぐに視聴者から「勉強になりました」「今度試してみます」といった声を頂いたり、選手からも「今回のじゃいの眼、面白かったです」「僕の(私の)シーン、使ってくれてありがとうございました!」といった想定外の反響まで頂き、継続してきてよかったなと心から思っています。

ーーじゃいさんの麻雀観とは?

じゃい私の麻雀は尊敬している“伝説の雀鬼(じゃんき)”こと桜井章一会長の影響を大きく受けています。会長が出版された本はすべて読み、普段から第一打で字牌を切らない、テンパイするまでドラを切らない、牌は2秒以内に切るといった雀鬼流ルールを自分なりにアレンジして“じゃい鬼流”と勝手に命名して打っています。結果より内容を重視しているので、メンタルがブレずに打つことを理想とし、ダサい麻雀で勝つくらいなら、カッコよく散りたいと思っています。

「Mリーグ」の魅力

ーーじゃいさんにとってMリーグの魅力とは?

じゃい自分の喜びを誰かと分かち合えることがチーム競技の醍醐味です。Mリーグの場合はチームメイト、監督、スタッフ、そしてファンと同じ喜びを共有できることが最大の面白さであり魅力です。

私自身、Mリーガー全員に思い入れがある“箱推し”なので、各選手のナイスプレーを見ると喜びを感じます。

『じゃいの眼』の主役はMリーガーです。人のふんどしで相撲を取る、まさにそれです。これからもMリーガーの“スゴ技”を伝え続け、人のふんどしで取る相撲で横綱まで上り詰めていきたいと思っています(笑い)。

◆インタビュー構成:福山純生(雀聖アワー)

『熱闘!Mリーグ』とは?

テレビ朝日では毎週日曜深夜0時55分〜、ABEMAでは毎週日曜深夜25時〜から放映されている30分番組。MCは芸能界きっての麻雀好きである田中裕二さん(爆笑問題)、アシスタントMCは元SKE48の須田亜香里さん。毎週、麻雀好きの芸能人等がゲストで登場し、その週の対局名場面をダイジェストで振り返り、スポーツニュースさながらに麻雀の面白さを楽しくわかりやすく伝えている。『じゃいの眼』は、月イチの名物コーナーとなっている

Mリーグとは?

2018年に創設された麻雀プロリーグ。脱ギャンブル宣言を掲げ、麻雀自体の社会的地位の向上及び認知の拡大、新たなファンの獲得を目指している。代表理事(チェアマン)は、株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏、最高顧問はJリーグ初代チェアマンでもある川淵三郎氏。各チーム男女混成の4人編成で、全9チームで競い合う。2025年3月末までにレギュラーシーズン各チーム96試合(全216試合)を行い、その後、上位6チームがセミファイナルシリーズへ進出(各チーム20試合、全30試合)。さらに上位4チームがファイナルシリーズへ進出し、全16試合を戦って優勝チームを決定する。優勝賞金は5,000万円。試合は毎週月曜、火曜、木曜、金曜の19:00〜0:00(土曜、日曜開催の場合は17:00〜)行われ、ABEMAで全試合無料生中継される。

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