日本代表の3バックについて言及した内田氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 北中米ワールドカップのアジア最終予選に挑んだ日本代表は、中国に7−0、バーレーンに5−0と圧勝で連勝スタートを切った。

 この2戦では、森保一監督は右に堂安律、左に三笘薫というアタッカーをウイングバックに置く攻撃的な3−4−2−1を採用。これが見事に機能した。

 6月シリーズでこのシステムをテストした森保ジャパンは、それまでは主に4−2−3−1と4−1−4−1を用いてきた。

 だが、フォーメーション変更で4バックでは右SBのレギュラーだった菅原由勢が割を食う形になり、2戦とも出番なしに終わった。もちろんウイングバックでプレーする能力は十分にあるが、堂安の後に伊東純也が出てくるプランに、入り込む余地がなかったのだ。
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 自身も右SBとして活躍した元日本代表DFの内田篤人氏は、MCを務めるDANZの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、この3−4−2−1について、「僕はサイドバックなので、サイドバックの人間からすると、こういう配置にされたら、出るとこないな」とこぼし、こう言葉を続けている。

「だったら、スリーバックの一角で使ってくれたらな。攻撃力ではなかなか堂安選手とか伊東選手とかに分がある。菅原選手がそう思ってるのか分からないけど。中山(雄太)選手もそうなんだけど。それだったらスリーバックの一角でも...。でも、(3バックは)高さと強さで安定してるしな、となってきちゃう」

 鹿島アントラーズやシャルケで活躍したレジェンドは、「両方、(3バックと)4バックのために準備はする。そうすると対戦相手が3バックと4バックと迷うんで、日本にとってもいいことだなと思いますけどね」と提言。4バックを見せたり、匂わせたりすることで、相手を惑わせられると主張した。

 いずれにしても、菅原には必ず出場機会が巡ってくるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部