新作ミュージカル『ミセン』

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2025年1月、大阪・新歌舞伎座での開幕を皮切りに、名古屋、東京で行われる、ミュージカル『ミセン』。この度、プリンシパルキャストのビジュアル、さらに公演日程とチケット情報が発表された。

原作となる『未生(ミセン)』は、韓国のウェブコミック・WEBTOON(ウェブトゥーン)で大ヒットし、さらにドラマ化され、「ミセンシンドローム」と呼ばれるほどの社会現象を起こした漫画。日本では、2016年よりピッコマにて連載され、同年、フジテレビ系にてリメイクドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』が放送。第20回文化庁メディア芸術祭では、マンガ部門 優秀賞を受賞している。

原作漫画『未生(ミセン)』

今回、ホリプロ×韓国のクリエイター陣がオリジナルミュージカル化。韓国のクリエイター陣と創作されるオリジナルミュージカルが日本で世界初演されるのは、日本演劇界でも初の作品となる。

主演 チャン・グレ役:前田公輝

(右下より時計回りに)前田公輝、内海啓貴、糸川耀士郎、清水くるみ

(左より)橋本じゅん、前田公輝

囲碁のプロ棋士になる夢が絶たれ商社のインターンとして働くことになる主人公のチャン・グレ役、前田公輝やグレが所属することになる営業3課のオ・サンシク課長の橋本じゅんら、出演者たちのビジュアルも解禁となった。

チャン・グレ:前田公輝

オ・サンシク課長:橋本じゅん

アン・ヨンイ:清水くるみ

ハン・ソギュル:内海啓貴

チャン・ベッキ:糸川耀士郎

パク・ジョンシク課長:中井智彦

キム・ドンシク課長代理:あべこうじ

居酒屋店長/協力会社社長:東山光明

チェ・ヨンフ専務:石川禅

ソン・ジヨン次長/チャン・グレの母:安蘭けい

囲碁用語であるタイトルの「ミセン(未生)」は、「死に石」に見えても、まだ完全な「死に石」ではなく、どちらにも転ぶ石のことを言う。人生は自分の選択次第であらゆる道に進むことができ、本作は現代社会を生き抜く全ての人へ一筋の光を感じてもらえる作品になってほしいという思いが込められているそうだ。
 
なお、本公演では、先行でのチケット購入者限定特典として本作の演出を手掛けるオ・ルピナによるWEBトークセッションも予定されている。

【あらすじ】
主人公のチャン・グレは子供の頃から囲碁のプロ棋士になることを目指し厳しい修練を重ねてきたが、囲碁のプロ棋士になる夢を諦めざるを得なくなり、社会に放り出されてしまう。
 
特別な学歴やスキルがない彼は、働くことに対して強い不安を抱えながらも、知人の紹介で大手貿易会社「ワン・インターナショナル」のインターンシップに参加することとなる。
 
入社早々、グレは厳しい現実に直面する。熾烈な争いを勝ち抜いてきたエリートばかりの同期インターンたち。企業社会での経験が皆無のグレは、明らかに遅れを取っている。エリート街道を歩んできたアン・ヨンイや、地方出身で努力家のハン・ソギュル、学歴もありプライドも高いチャン・ベッキ、といった個性的なメンバーが揃い、それぞれが異なる課題に直面しながらも競い合っている。
 
グレが配属された第3課は会社では日陰の存在。この課を率いるのが、情熱と人間味あふれるオ・サンシク課長。オ課長は、表向きはぶっきらぼうで口が悪いものの、部下たちを思いやり、仕事に対する強い誇りを持つ姿は、「会社員としての生き方」をチャン・グレに教えていく。彼の指導の下、グレは自分の経験や囲碁で培った戦略的思考を仕事に応用し、少しずつ成果を上げていく。インターン生たちもそれぞれの試練を乗り越え、個々の成長だけでなく、互いに支え合いながら成長する重要性を学んでいくことになる。
 
「ミセン」は、企業を舞台にした物語でありながら、企業内での出来事を通じて社会全体の縮図を描き出している。働くことの意味、人間関係の複雑さや仲間との絆、個々の成長と葛藤がリアルに描かれ、登場人物たちがさまざまな社会的な課題に直面しながら人生を選択していく。企業という社会で繰り広げられる物語は、観客の共感を呼び、働き生きることについて深く考えさせられる。