今秋季リーグ初登板で1回2安打無失点に抑えた関大・金丸

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 「関西学生野球、関大4−2近大」(8日、わかさスタジアム京都)

 2回戦3試合が行われ、関大が4−2で近大を下して1勝1敗とした。九回に今秋ドラフト1位候補で最速154キロ左腕の金丸夢斗投手(4年・神港橘)が5月の腰の骨挫傷発症後から対外試合初登板を果たし、1回2安打無失点で試合を締めくくった。立命大は6−2で関学大に勝利し、今春リーグ10戦全敗から続いた連敗を「11」でストップ。同大は京大を下して勝ち点を獲得した。

 今秋ドラフト目玉候補が約4カ月ぶりにマウンドに帰ってきた。関大・金丸が「力感なく球質のいいボールを投げられた」と圧倒的な存在感を示し、大学ラストシーズンの幕が開けた。

 八回表にブルペン投球を始めた時から既に、近大ベンチの視線を集めた。2点リードの九回から登板。初球でネット裏の巨人のスピードガンでこの日最速の150キロを記録。2安打と死球で2死満塁のピンチを招くも、最後は高め直球で空振り三振に切るなど2三振を奪った。

 5月11日の関学大戦(甲子園)で腰の骨挫傷を発症して離脱。以降は対外試合未登板で、対打者への投球も7月下旬に行った紅白戦のみ。ぶっつけ本番でリーグ戦に臨み、ドラ1にふさわしいパフォーマンスを発揮。この日は、2人態勢の阪神を含む5球団のスカウトが視察し、巨人・岸スカウトは「久しぶりであれだけ投げられるのはすごいの一言」とうなった。

 「6、70%くらいでまだまだ上げていける。先発で投げられるなら投げたい」と金丸。次戦も中継ぎでの起用になる見込み。救援の切り札としてチームに貢献しながら、完全体に仕上げていく。